台湾の威達雲端電訊と威邁思電信がWiMAX Release 2.1の導入を認可される
- 2015年02月06日
- 海外携帯電話
台湾の国家通訊伝播委員会(NCC)は台湾のWiMAX事業者であるVeeTIME(威達雲端電訊)とVMAX Telecom(威邁思電信)の事業計画の変更を認可することで決定した。
事業計画の変更が認可されたことで、WiMAX Release 2.1の導入が認可されたことになる。
VeeTIMEとVMAX Telecomは同じMarkwell Group(午陽企業集団)傘下で、VeeTIMEが台中市、彰化市、南投県、雲林県、嘉義市、台南市、高雄市、屏東県、金門県、VMAX Telecomが台北市、新北市、基隆市、桃園県、新竹県、新竹市、苗栗県、宜蘭県、連江県でWiMAXサービス提供しており、相互にローミングも提供している。
Markwell GroupはWiMAX事業者のTatung InfoComm(大同電信)も傘下としているが、国家通訊伝播委員会はTatung InfoCommのWiMAX事業のライセンスの更新を認可しないことで決定している。
なお、Tatung InfoCommは台中市、南投県、彰化県、雲林県、嘉義市、台南市、高雄市、屏東県、花蓮県、澎湖県でWiMAXサービスを提供している。
VeeTIMEとVMAX TelecomはこれまでWiMAX Release 1.0を採用していたが、WiMAX Release 2.1を導入する。
WiMAX Release 1.0は一般的にWiMAXと呼ばれており、WiMAX Release 2.1はWiMAX Release 1.0やWiMAX 2とも呼ばれるWiMAX Release 2.0を含んでおり、WiMAX Release 2.1 Additional EditionとしてTD-LTE方式との互換モードも用意されている。
世界的にWiMAX方式をTD-LTE方式に転用する事例が主流となっており、VeeTIMEとVMAX TelecomはWiMAX Release 2.1に盛り込まれたTD-LTE方式との互換モードであるWiMAX Release 2.1 Additional Elementsを採用する可能性が有力視されている。
台湾では2.6GHz帯を2015年にオークションでFDD-LTE方式およびTD-LTE方式に解放する事が決定しており、これを見据えて事業計画を変更したと思われる。
実質的にTD-LTE方式を採用することになるが、周波数はBand 38またはBand 41に該当する見通し。
すでに台湾では台北市、新北市、桃園市、桃園県、新竹市、新竹県においてWiMAXサービスを提供しているGlobal Mobile(全球一動)がWiMAX Release 2.1の導入を認可されている。
なお、WiMAX Release 2.1 Additional Elementsは日本のUQ CommunicationsがWiMAX 2+として提供している。
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