韓国のSK Telecomが釜山交通公社と世界初のLTE-R構築を契約

韓国の移動体通信事業者であるSK Telecomは釜山広域市の都市鉄道を運営するBusan Transportation Corporation(釜山交通公社)とLTE-Railway (LTE-R)ネットワークを構築する契約を締結したことを発表した。

LTE-RailwayはLTE方式をベースとして鉄道の運行管理業務などに活用できるよう開発されており、2010年よりKorea Railroad Research Institute(韓国鉄道技術研究院：KKRI)が主導して開発を手掛け、2014年10月に韓国における標準化を完了している。

SK TelecomとBusan Transportation Corporationとの契約により、SK Telecomは2016年11月末までに釜山都市鉄道1号線の全区間となる41kmの沿線においてLTE-Railwayを構築する。

LTE-Railwayの導入によって運行管理員の個別通話、グループ通話、緊急通話、災害時の通知機能、LTEベースの様々なマルチメディアサービスなどに利用する計画である。

これまでBusan Transportation CorporationはVHF帯を用いた列車無線で運行管理業務を行っていたが、LTE-Railwayに置き換える予定としている。

韓国の行政機関で国土や交通などに関する業務を担当する国土交通部は2025年までに韓国全土における鉄道全区間の4800kmでLTE-Railwayを導入する方針を示しており、欧州などでは2020年の商用化を目指してLTE-Railwayの開発を推進している。

SK TelecomとBusan Transportation Corporationは世界に先駆けてLTE-Railwayを商用化する見通しである。

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