JDIが中国の深圳にスマートフォン向けディスプレイの開発拠点を開設へ
- 2015年10月15日
- その他モバイル端末
Japan Display (JDI)は中国の深圳にディスプレイの開発拠点を新設することが日本経済新聞の報道で分かった。
深圳の開発拠点は100人規模となる見通しで、スマートフォン向けディスプレイを開発するという。
スマートフォンメーカーと共同開発を進めて、スマートフォンメーカーの要望を迅速に取り入れる模様である。
設計、営業、品質保証、調達などの部門を設置するとのことで、日本の拠点からの人事異動や台湾の拠点からの配置転換などで深圳に人員を集めるという。
ディスプレイの工場は蘇州に2ヶ所と深圳に1ヶ所の計3ヶ所を保有するが、深圳に開発拠点を開設することに伴って工場を1ヶ所に集約することも計画しているとのことである。
深圳を含む中国の広東省は多くのスマートフォンメーカーの工場が集まっており、広東省でも特に深圳はスマートフォンメーカーの工場が非常に多く、深圳と接する東莞や恵州にもスマートフォンメーカーの工場が多い。
中国のスマートフォン出荷台数が縮小傾向にあるものの、依然としてスマートフォン向けのディスプレイは需要が高いと見込まれている。
Japan Displayのディスプレイは評判が高く、中国のスマートフォンメーカーはJapan Display製のディスプレイを搭載することをアピールポイントとすることも珍しくなく、一種のブランドのように扱われることもあるが、Japan Displayは深圳に拠点を置くことでスマートフォンメーカーとの共同開発や取引を円滑に進め、競争力や存在感をより高める狙いがあると考えられる。
なお、これまでにSHARPも深圳にディスプレイなどのデバイス販売を手掛ける子会社を設立したことが分かっている。
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