docomo MEDIAS ES N-05D レビュー
- 2012年04月04日
- docomo-NEC
NTT docomo向けのNEC CASIO Mobile Communications (以下、NCMC)製W-CDMA/GSM端末「docomo with series MEDIAS ES N-05D (以下、N-05D)」を触ったので、N-04Dについて感じたことを簡単に書いておこうと思う。
レビューした端末は製品版ではなく、開発途中の端末であるという点を考慮して読んでもらいたい。
カラーバリエーションはPinkとBlackとWhiteが用意されているが、Pinkのみが展示されていた。
ペットネームであるMEDIAS ESのESはエクストラスリムを意味しており、約6.7mmの薄型筺体が特徴である。
MEDIAS LTE N-04D (以下、N-04D)と並べてみたが、N-05Dの方が圧倒的に薄いことが分かる。
フロントにはタッチセンサ方式のナビゲーションキーを備える。
左からメニューキー、ホームキー、クリアキーとなっている。
ナビゲーションキーの感度は悪くなかったが、稀に反応しないこともあったので製品版までに改善してもらいたいところだ。
ディスプレイの下部とナビゲーションキーの位置が近くて、何度が誤爆してしまったので慣れが必要かもしれない。
右上には通知ライトを備えている。
リアはグラデーションとなっている。
カメラやカメラ用フォトライトの他、卓上ホルダ用の端子も備える。
カメラの下にはFeliCaチップが内蔵されている。
ボリュームキーはリアに配置されている。
上側には電源キーが配置されている。
サイドにはキー類を備えていない。
筺体は非常に薄い。
下側にもキー類は備えていない。
ホームアプリはNCMC製のホームとdocomo製のdocomo Palette UIを搭載している。
docomo Palette UIではあまり良いパフォーマンスが見られなかったので、NCMCのホームに変更してレビューすることにした。
主にホームアプリを操作した様子を動画で記録してきたので見ておいてもらいたい。
概ねサクサク動いている印象である。
通知画面には簡単に設定の変更が可能なトグルも用意されている。
ストレージの設定を見てみた。
内部ストレージは1.95GBとなっていた。
N-05Dはテザリング機能に対応している。
無線LANテザリングのセキュリティはOpenとWEPとWPA PSKとWPA2 PSKとWPA/WPA2 PSKが用意されている。
ネットワークの検索を行ってみた。
NTT DOCOMOとSoftBankのネットワークを検出した。
東名阪バンドであるW-CDMA 1700(IX) MHzには非対応となっている。
一部を除いたNCMC製のAndroid端末には高感度タッチの設定が用意されている。
タッチの感度を良くしたい場合はチェックを入れておくと良いだろう。
N-05Dはマルチタッチに対応している。
マルチタッチは5点まで同時に検出した。
タッチパネルの感度は概ね良かったが、稀に反応しなかったり反応が悪い時もあったので製品版までに改善する必要があるだろう。
ディスプレイはN-04Dと同じく約4.3インチHD(720*1280)液晶である。
カタログスペック上ではN-04Dと全く同じであるが、実際に並べてみると見え方は大きく異なっていた。
バックライトを消灯した状態では、N-04Dのディスプレイは霞んだ色になるのに対してN-05Dは黒色である。
どちらも輝度を最高輝度に設定して、同じホームアプリで同じ壁紙を表示してみた。
発色は明らかに違う。
同じくどちらも最高輝度に設定して設定画面を開いてみた。
やはり、N-05Dの方が鮮明な発色をしており、N-04Dが白く霞んている印象である。
高精細なディスプレイなので、細かい文字を表示しても読み取りやすかった。
発色と解像度は特に問題ないだろう。
標準ブラウザを操作した様子は動画で記録してきた。
スクロールやピンチ操作は概ねスムーズで、特に問題は無いだろう。
ただ、データの読み込み中や重いページを表示すると意図した通りに動かない場合もあるかもしれない。
当ブログにアクセスした際に標準ブラウザのユーザーエージェントを取得しておいた。
N-05Dのユーザーエージェントは下記の通り。
Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.6; ja-jp; N-05D Build/A0002301) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/533.1
カメラを起動してみた。
UIは悪くない。
起動や撮影の速度が速いのは嬉しいポイントだ。
端末の温度が上昇して、強制的にカメラを終了してしまう場面が数回あった。
カメラの画質については2つの作例をアップしておいたので、そちらを参考にしておいてもらいたい。
設定は特に弄らず、画像サイズは最大サイズである約800万画素(3264*2448)で撮影した。
画像をクリックすると外部サイトに飛ぶので、更にリンク先の画像をクリックすると無加工の作例の閲覧が可能である。
複数のベンチマークアプリケーションで性能測定を行っておいた。
ベンチマークアプリケーションでの測定結果は、状態によって数値が前後するのであくまでも参考程度にしておいてもらいたい。
使用したアプリケーションはAnTuTu Benchmark、Linpack for Android、NenaMark1、NenaMark2、Quadrant Standard Editionの5種類である。
AnTuTu Benchmarkのトータルスコアは6356、Linpack for Androidのマルチスレッド処理のスコアは72.576~83.087、NenaMark1のスコアは43.10、NenaMark2のスコアは30.00、Quadrant Standard Editionのスコアは3551。
N-05DのFingerprintは下記の通り。
DOCOMO/N-05D/N-05D:2.3.6/A0002301/eng.20120120.164730:user/release-keys
AnTuTu Benchmarkの詳細なスコア。
CPUの動作周波数は1512MHzである。
今回レビューしたN-05Dのバージョン情報は下記の通り。
Model number:N-05D
Android version:2.3.6
Baseband version:N0002301
Kernel version:2.6.35.11-perf ncmc@ncmc #3
Build number:A0002301
全体を通して概ね良好な動きを見せてくれた。
製品版では当記事で挙げた問題点を改善しておいてもらいたいところだ。
N-04Dの液晶は汚いと感じたが、N-05Dの液晶であれば不満なく使えそうだ。
LTE方式の通信には非対応であるが、LTEサービスXiのエリアは決して広いとは言えないので、N-05Dも良い選択肢となりそうである。
レビューした端末は製品版ではなく、最終仕様は異なる可能性もあるので注意してもらいたい。
製品版では当記事で挙げた問題点が改善されていることを期待したい。
動作等の感じ方は現在使っている端末の違いや個人の感覚によって左右されるので、実際に購入を検討している場合は実際に触ってみてから判断することを強く勧める。
追加事項あれば、当記事に追記していく予定である。
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カメラ使用時のときのライトはあるんですか?
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>ゆーざぁ(^-^)予定さん
フォトライトは搭載しています。