シンガポールのOPPO旗艦店を訪問、ほかの体験店と同じデザインに統一
- 2017年06月09日
- Report
シンガポールを訪問して中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (広東欧珀移動通信)のシンガポール法人であるSingapore OPPO Electronicsが運営する「OPPO Suntec Store」を訪問した。
OPPO Suntec Storeは2014年にOPPO Concept Storeとして開業した旗艦店で、シンガポールでは最初に開設されたOPPOブランドの小売店である。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは複数の国と地域で体験店およびサービスセンターを個別に展開しており、シンガポールも例外ではない。
シンガポールではExperience Storeと呼ばれる体験店とCustomer Service Centerと呼ばれるサービスセンターを設けている。
Experience Storeは展示やスマートフォンやアクセサリ類の販売が主要な業務となり、シンガポール国内では5ヶ所に設置されている。
Customer Service Centerはアフターサービスや付属品などの販売が主要な業務で、シンガポール国内では1ヶ所のみである。
OPPO Suntec StoreはExperience Storeと位置づけられており、OPPO Suntec Storeの内部にCustomer Service Centerを併設する形態を採用している。
すなわち、シンガポール唯一のCustomer Service CenterはOPPO Suntec Store内に併設されていることになる。
なお、OPPO Suntec Store以外のExperience Storeはチャイナタウン、ゲイラン、ウッドランズ、ジュロンに1ヶ所ずつ設置されている。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは2016年第4四半期にアジアで最もスマートフォンを出荷したメーカーおよびブランドで、シンガポールでも出荷台数を着実に伸ばしているため、販売現場の把握や戦略への理解を深めるためにOPPO Suntec Storeを訪問することにした。
Guangdong OPPO Mobile TelecommunicationsはフラッグシップのOPPO Rシリーズ、エントリークラスのOPPO Aシリーズを中心にラインナップを揃えている。
OPPO RシリーズやOPPO Aシリーズも充実した自分撮り(Selfie)の機能を備えるが、中国国外では自分撮りを強化してキャッチコピーをSelfie ExpertとするOPPO Fシリーズを展開しており、基本的に価格帯はOPPO RシリーズとOPPO Aシリーズの中間となる。
中国では経済レベルが高い一線都市や二線都市ではOPPO Rシリーズが人気で、経済レベルが劣る三線都市や四線都市ではOPPO Aシリーズがよく売れる傾向にあるが、東南アジアの中堅国ではOPPO Fシリーズの人気が高い。
指標により判断が異なるものの、先進国に分類されることも多いシンガポールは経済レベルが高く、ほかの東南アジアの国々と比べてOPPO Rシリーズが比較的よく売れる市場である。
経済レベルが高いシンガポールとは言え、低賃金で働く出稼ぎ労働者も多く、OPPO Aシリーズも一定の需要がある。
なお、シンガポールは市場規模が小さく、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが参入する市場全体で見ると比重は大きくない市場である。
訪問時の2017年4月時点ではOPPO RシリーズとしてはOPPO R9sが最新であり、店内は什器も含めてフラッグシップのOPPO R9sを大々的に宣伝していた。
もちろん、OPPO FシリーズやOPPO Aシリーズなどシンガポールで販売するスマートフォンは旧機種を除いて基本的に一通り展示している。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのスマートフォンであれば移動体通信事業者各社も取り扱っているが、Experience Storeは純正のアクセサリやグッズも充実する。
旧機種から新機種まで純正のケースが揃えられており、ケースを探すのであればExperience Storeに行くと手っ取り早い。
なお、筆者は原則としてスマートフォンにケースは装着せず、スマートフォンのケースは1度しか購入したことがないくらいケースに対する関心は低い。
Guangdong OPPO Mobile TelecommunicationsはしばしばマーケティングにOllie (小欧)を活用しているが、OllieはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsの公式マスコットキャラクタである。
Ollieのデザインのアクセサリ類のほか、何の役にも立たないがOllieのぬいぐるみも売られている。
OPPO Suntec Storeに併設されるCustomer Service Centerではアフターサービスを中心に手掛ける。
アフターサービスのほか、スマートフォンやアクセサリ類以外の付属品、具体的にはリアカバーなどの販売を行う。
OPPO Find 7のリアカバーを購入しようとしたところ、順番待ちの札を渡された。
OPPO Suntec Storeは人の出入りが多く、Customer Service Centerも常に人がおり、筆者の順番まで少し待たされた。
シンガポールで販売台数を好調に伸ばす中でCustomer Service Centerは1ヶ所のみで、規模を考慮するとすぐにCustomer Service CenterをExperience Store並みに拡充することは難しいと思われるため、Customer Service Centerを訪問するのであれば多少の混雑は覚悟しておいた方がよいだろう。
OPPO Find 7のリアカバーは10シンガポールドル(約800円)で購入できた。
個人的にはOPPO Find 7はこれまでにGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが発売したスマートフォンで最も気に入っている。
かなり前に引退しているが、外国渡航時は長らくメインとして使ってきたため、リアカバーは艶を失い隅が剥がれており、新しいリアカバーを購入しておくことにした。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは自分撮りやオフライン展開の強化などが中国や新興国を中心に受け入れられ、スマートフォンの販売台数を大幅に伸ばした。
戦略と成功の要因は理解しているが、筆者は査証用の写真以外は基本的に自分撮りを使わないため、OPPOブランドを含めて自分撮りを強化したスマートフォンに魅力は感じていない。
筆者は新興国で自分撮りを日常的に楽しむ層ではなく、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのターゲット層からは外れているため仕方ない。
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OPPO Find 7 (左)と新たに購入したリアカバー(右)
OPPO Suntec Storeは開設直後も含めて複数回にわたり訪問しているが、2015年12月の訪問時と比べてデザインが大幅に変更されていた。
シンガポールではExperience Storeの多店舗展開を開始したことに伴い、OPPO Suntec Storeはシンガポール国外も含めた一般的な体験店と共通のデザインに統一された。
OPPO Suntec Storeを開設した当初とは目指す方向性が変わっており、ブランド戦略を考慮すると改装は自然な選択と言える。
なお、OPPO Suntec StoreとCustomer Service Centerは営業時間が異なり、OPPO Suntec Storeは11時~21時(シンガポール標準時)であるが、Customer Service Centerは11時~19時(同)となる。
OPPO Suntec StoreはSuntec City Mallに入居しており、最後にSuntec City Mallへのアクセスを紹介しておく。
最寄駅はMRTのエスプラネード駅であるが、MRTのシティホール駅など複数の駅から徒歩で行ける。
Suntec City Mallは家電量販店、ブランドショップ、レストラン、スーパーマーケットなど様々なジャンルのテナントが充実し、シンガポールを象徴するマーライオン公園からは徒歩10分程度と近いため、寄る価値は十分にあるだろう。
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2015年12月時点のOPPO Suntec Store
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