世界における2017年Q3のスマホ出荷台数は4億台に、1位はサムスン電子
- 2017年11月03日
- 海外携帯電話
香港特別行政区の調査会社であるCounterpoint Technology Market Researchは世界における2017年第3四半期のスマートフォン出荷台数に関する調査結果を発表した。
スマートフォンの出荷台数は前年同期比5%増の4億50万台となった。
メーカー別の出荷台数および占有率、それらの前年同期比増減も公開されている。
1位は韓国のSamsung Electronicsで前年同期比9%増の8,250万台を出荷し、占有率は前年同期比0.6ポイント増の20.6%となった。
2位は米国のAppleで前年同期比3%増の4,670万台を出荷し、占有率は前年同期比0.3ポイント減の11.7%となった。
3位は中国のHuawei Technologies (華為技術)で前年同期比16%増の3,910万台を出荷し、占有率は前年同期比1.0ポイント増の9.8%となった。
4位は中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (広東欧珀移動通信)で前年同期比30%増の3,350万台を出荷し、占有率は前年同期比1.6ポイント増の8.4%となった。
5位は中国のVivo Mobile Communication (維沃移動通信)で前年同期比32%増の2,860万台を出荷し、占有率は前年同期比1.4ポイント増の7.1%となった。
6位は中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)で前年同期比81%増の2,800万台を出荷し、占有率は前年同期比2.9ポイント増の7.0%となった。
7位は韓国のLG Electronicsで前年同期比3%増の1,390万台を出荷し、占有率は前年同期比0.1ポイント減の3.5%となった。
8位は中国のLenovo (聯想)で前年同期比7%減の1,300万台を出荷し、占有率は前年同期比0.5ポイント減の3.2%となった。
9位は中国のZTE (中興通訊)で前年同期比36%減の980万台を出荷し、占有率は前年同期比1.7ポイント減の2.4%となった。
10位は中国のTCL Communication Technology Holdings (TCL通訊科技控股)で前年同期比33%減の600万台を出荷し、占有率は前年同期比0.9ポイント減の1.5%となった。
その他のメーカーは前年同期比10%減の9,940万台を出荷し、占有率は前年同期比4.1ポイント減の24.8%となった。
なお、Lenovo (聯想)は子会社で米国のMotorola Mobilityを含み、ZTEは関連会社で中国のNubia Technology (努比亜技術)を含んでいる。
ZTEは2017年8月17日付けでNubia Technologyの株式の一部を売却し、Nubia Technologyを連結対象から除外した。
日本のメーカーは上位10社に入らなかった。
上位10社のみで75.2%を占めており、残りの24.8%の中に600社以上がひしめき合っている。
すべての携帯電話の出荷台数のうちスマートフォンの出荷台数は80%を超えており、スマートフォンの出荷台数は中国を含めた世界的に300~399米ドル(約34,000~45,000円)の価格帯で成長率が高いという。
中国が世界最大規模の市場であるが、中国のメーカーにとってインドと東南アジアが次の戦場となっている。
Samsung ElectronicsはSamsung Galaxy Note8やSamsung Galaxy Jシリーズが好調であったが、中低価格帯のスマートフォンの販売が増加したため、スマートフォン事業の営業利益は前年同期比で減少した。
AppleはApple iPhone 8やApple iPhone 8 Plusの発売に支えられたほか、インド、ベトナム、インドネシアなどで旧機種の販売も堅調だったという。
Huawei Technologiesは欧州や新興国で好調な業績を残し、Guangdong OPPO Mobile TelecommunicationsやVivo Mobile Indonesiaも引き続き好調を維持した。
Xiaomi Communicationsは強力な回復を見せており、オフライン展開の強化などが功を奏して中国やインドで出荷台数を伸ばした。
LG Electronicsは北米市場で好調とされており、LG Q6やLG Kシリーズなど中低価格帯のスマートフォンの販売が堅調だったという。
Lenovoは中南米やインドでは好調であったが、世界では前年同期より出荷台数を減らした。
ZTEやTCL Communication Technology Holdingsは上位10社に入ったものの、厳しい競争の中で苦戦している。
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