サムスン電子、Exynos 990および5G Exynos Modem 5123を発表
- 2019年10月24日
- その他モバイル端末
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は携帯端末向けチップセット「Samsung Exynos 990」および通信モデム「Samsung 5G Exynos Modem 5123」を発表した。
いずれも製造プロセスは7nm EUVプロセス技術を採用し、高価格帯のスマートフォンで採用される見込み。
Samsung Exynos 990のCPUはオクタコアとなり、デュアルコアのカスタムCPU、デュアルコアのARM Cortex-A76、クアッドコアのARM Cortex-A55で構成される。
GPUはARM Mali-G77 MP11を搭載している。
人工知能(AI)の処理を行うデュアルコアのニューラルネットワーク処理装置(NPU)も搭載し、On-Device AIを実装できる。
ディスプレイの解像度はWQUXGA+(3840*2400)または4K UHD(4096*2160)に対応しており、リフレッシュレートは最大で120Hzとなる。
カメラの画素数は最大でシングルカメラが約1億800万画素、デュアルカメラが2個の約2,480万画素に対応し、動画処理は4K UHDで120fpsもしくは8Kで30fpsまで対応する。
システムメモリはLPDDR5、ストレージはUFS 2.1またはUFS 3.0を利用できる。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応した通信モデムであるSamsung 5G Exynos Modem 5123と組み合わせられる。
Samsung 5G Exynos Modem 5123はNR方式では最大で8コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(8CC CA)に対応し、通信速度はFR1で下り最大5.1Gbps、FR2で下り最大7.35Gbpsとなる。
8CC CAはFR2で対応すると思われる。
ノンスタンドアローン(NSA)構成ではNR方式とLTE方式を同時通信するE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)に対応する。
LTE方式は下りの1024QAMにも対応し、通信速度は下り最大3.0Gbps/上り最大422Mbpsとなる。
LTE DL Category 24およびLTE UL Category 22に対応する可能性が高い。
Samsung Electronicsは2019年末よりSamsung Exynos 990およびSamsung 5G Exynos Modem 5123の量産を開始する見込み。
2020年春に発売すると思われるSamsung Galaxy S11シリーズでの採用が期待される。
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