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中国当局、中国広電に4.5GHz帯で5Gの試験運用を許可



中国の政府機関で電気通信分野の規制を担う工業和信息化部(Ministry of Industry and Information Technology:MIIT)はCBN (中国広電)として事業を行う中国のChina Broadcasting Network (中国広播電視網絡)に対して4.5GHz帯で第5世代移動通信システム(5G)の試験運用を許可した。

China Broadcasting Networkは700MHz帯と4.5GHz帯を使用して5Gを整備する計画を示していたが、まずは16都市で4.5GHz帯を使用して5Gを試験運用する計画である。

中国の従来の慣例から、China Broadcasting Networkも試験運用で設置した通信設備を利用して5Gを商用化する可能性が高い。

なお、5Gを試験運用する都市は首都・北京市、天津市、上海市、重慶市、河北省張家口市および雄安新区、吉林省長春市、遼寧省瀋陽市、山東省青島市、陝西省西安市、湖南省長沙市、江蘇省南京市、広東省広州市および深圳市、貴州省貴陽市、海南省海口市となる。

China Broadcasting Networkは5Gの試験運用の許可に先立ち、工業和信息化部より第五代数字蜂窩移動通信業務の運営を承認する基礎電信業務経営許可証の発給を受けた。

第五代数字蜂窩移動通信業務の運営を承認する基礎電信業務経営許可証は5Gの技術を利用した携帯通信事業の免許を指しており、これまで携帯通信事業を展開していないChina Broadcasting Networkは5Gで移動体通信事業者(MNO)として新規参入することになった。

中国の既存の移動体通信事業者はChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)、China United Network Communications (中国聯合網絡通信)、China Telecom (中国電信)の3社が存在し、China Broadcasting Networkは第4の移動体通信事業者として2020年に新規参入する計画である。

中国では最大手のChina Mobile Communications Groupが5Gで2.5GHz帯に加えて4.5GHz帯も使用することから、China Broadcasting NetworkはChina Mobile Communications Groupと協力して4.5GHz帯の5Gを整備する可能性も指摘されている。

5Gの通信方式はNR方式を導入することになり、4.5GHz帯のNR Bandはn79となる。

なお、n79にあたる周波数は世界的には4.5GHz帯と呼ばれることが多いが、中国では割当する周波数範囲から4.9GHz帯と呼ばれている。

工業和信息化部

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