サウジアラビアのstc、5Gオプションの有償化を見送り
- 2020年01月24日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcブランドを展開するSaudi Telecom Companyは第5世代移動通信システム(5G)のオプションに関して有償化を見送ったことが分かった。
Saudi Telecom Companyは音声通話対応プランではポストペイド向けのmofawtar Planの一部、プリペイド向けのsawa packageの一部、データ通信専用プランではポストペイドとプリペイドともにquicknet 5Gで5Gサービスにアクセスできる。
quicknet 5Gは標準で5Gサービスにアクセスできるが、音声通話対応プランではmofawtar Planおよびsawa packageの一部いずれも5Gサービスへのアクセスには5G keyと呼ばれるオプションに加入する必要がある。
ただ、5G Keyは自動適用ではないため、SMSもしくはmystcのアプリケーションを通じて申請する必要があるが、当初に計画していた5G keyの有償化は中止した。
当初は2019年12月24日までの申込分は5G Keyを無料と案内し、その後は有償化する計画を示していたが、2019年12月25日以降は5G keyに関する記述を削除しており、ようやく更新された内容では期限を記載せずに無料と案内している。
筆者はサウジアラビアに渡航してSaudi Telecom Companyの5Gサービスを利用したが、5Gサービスのエリアは限定的で、有償化すれば苦情が多く寄せられそうな印象は受けた。
また、5Gサービスに対応した端末は高価で、5Gサービスにアクセスできる料金プランも高額であることから、Saudi Telecom Companyでは5Gサービスの加入件数が少ない模様で、5Gサービスの利用の促進など様々な点を考慮して有償化を見送ったと思われる。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビアで最初に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者で、5Gの通信方式はNR方式を導入しており、ノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
周波数はFR1の3.5GHz帯を使用し、NR Bandはn78である。
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