富士通コネクテッドテクノロジーズ、5Gスマホのリファレンスデザインを開発
- 2020年04月06日
- Android関連
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)はQualcomm Snapdragon 865 5G Modular Platformを採用したサブ6GHz帯とミリ波(mmWave)の両方の第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンのリファレンスデザインを開発したと発表した。
Qualcomm Snapdragon 865 5G Modular Platformは米国のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesが開発したプラットフォームで、5Gの利活用や普及の促進を目的にRFフロントエンドとアプリケーションプロセッサやモデムがそれぞれモジュール化されている。
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESとQualcomm Technologiesの両社が培ってきた技術や知見を結集してQualcomm Snapdragon 865 5G Modular Platformを採用し、サブ6GHz帯の5Gに加えて技術難易度が高いミリ波の5Gにも対応したスマートフォンとして世界最薄の厚さが約7.6mmのリファレンスデザインを開発したという。
なお、世界最薄はFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES調べで、2020年3月時点でサブ6GHz帯とミリ波の両方の5Gに対応したスマートフォンを対象とする。
Qualcomm Snapdragon 865 5G Modular Platformおよび3次元実装を用いた基板埋め込み技術を適用して薄型化を実現したほか、高周波信号の信号品質を確保できる低誘電基板およびアンテナ配置の自由度を高める接続用フレキの使用により薄型化と最適なアンテナ配置を両立している。
また、熱拡散技術としては従来機種でも採用したグラファイトシートに加えて二相流冷却技術のベイパーチャンバーも適用した。
リファレンスデザインをベースとした製品はFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESにとって最初の5Gに対応したスマートフォンでNTT DOCOMO向けのarrows 5G F-51Aとなり、2020年6月下旬以降に発売する予定である。
arrows 5G F-51AはNTT DOCOMOが導入するサブ6GHz帯とミリ波の5Gに対応し、兵庫県加東市に位置する工場で製造される。
また、リファレンスデザインに含まれる各種要素技術は5G時代のIoT製品や自動車など幅広い産業分野に応用できるという。
FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES
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