オランダのKPNが7月28日に5Gサービスを商用化
- 2020年07月24日
- 海外携帯電話
オランダの移動体通信事業者(MNO)であるKPNは2020年7月28日に第5世代移動通信システム(5G)を商用化すると発表した。
KPNは2020年7月28日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始する予定である。
KPNは2020年7月21日に5G向け周波数として700MHz帯の10MHz幅*2、1.5GHz帯の15MHz幅、2.1GHz帯の20MHz幅*2を取得しており、700MHzと1.5GHz帯はすぐに使用が可能で、2.1GHz帯は2021年より使用できる。
1.5GHz帯のNR方式は対応した端末が存在しないため、まずは対応した端末が存在する700MHz帯を使用して5Gサービスを提供する。
700MHz帯のNR BandはFR1のn28となる。
カバレッジを確保できる700MHz帯を使用するため、5Gサービスの商用化当初からオランダの5大都市で人口カバー率は90%以上に達し、2021年にはオランダ全土をカバーできる予定という。
オランダ当局による5G向け周波数の割当が確定した段階から5G向け周波数の取得を前提として5Gネットワークの整備を進めてきたため、5G向け周波数を取得してからすぐに5Gサービスを商用化できる。
ただ、700MHz帯は帯域幅が限定的であるため、高速で大容量な通信の実現は難しいが、2022年には広い帯域幅を確保できる3.5GHz帯を取得して高速で大容量な5Gサービスを提供できる見込みと説明している。
5Gサービスに対応した端末として複数のスマートフォンを用意しており、韓国のLG Electronics製のLG V60 ThinQ 5GおよびLG VELVET、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2およびOPPO Find X2 Lite、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 1 IIを取り扱う。
オランダの移動体通信事業者としてはすでにVodafone Libertelが5Gサービスを商用化した。
Vodafone Libertelは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と周波数を動的に共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式を導入したが、KPNはDSSには消極的な姿勢を示していた。
そのため、KPNは5G向け周波数の正式な割当を受けて5Gサービスを導入することになる。
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