シンガポールのM1、5Gサービスのトライアルを開始
- 2020年09月25日
- 海外携帯電話
シンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるM1 (第一通)は第5世代移動通信システム(5G)のトライアルを開始した。
2020年9月25日より5Gサービスのトライアルを提供している。
対象期間は2020年9月25日から2021年3月24日までと定められている。
まずはセントラルエリアの中心業務地区、オーチャードロード、サンテックシティ、マリーナベイが5Gサービスのトライアルを利用できるエリアとなり、2020年12月中旬までにはシンガポール全土に拡大する計画である。
5Gサービスのトライアルはポストペイドの料金プランが対象で、オプションに加入すると利用できる。
オプションの月額料金はデータ通信容量が無制限の料金プランではない場合、15シンガポールドル(約1,100円)、25シンガポールドル(約1,900円)、40シンガポールドル(約3,100円)の3種類で、加入するとそれぞれ25GB、45GB、100GBのデータ通信容量が追加される。
また、2年契約の料金プランを新規契約または再契約する場合、それぞれ5シンガポールドル(約380円)、8シンガポールドル(約610円)、12シンガポールドル(約920円)となる。
データ通信容量が無制限の料金プランであれば、データ通信容量は追加されないが、5シンガポールドルで加入できる。
5Gサービスのトライアルを利用できる端末としては3機種のスマートフォンを用意しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy Note20 5GおよびSamsung Galaxy Note20 Ultra 5Gを取り扱う。
なお、Samsung Galaxy Note20 5GおよびSamsung Galaxy Note20 Ultra 5Gはソフトウェアのアップデートを適用する必要があり、HUAWEI P40 Proも最新のソフトウェアで利用することが推奨されている。
5Gの通信方式はNR方式で、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)で運用している。
周波数はサブ6GHz帯の2.1GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn1となる。
2.1GHz帯は第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用しているが、一部をNR方式に転用する。
M1はシンガポールの移動体通信事業者であるStarHub Mobileと共同で5G向け周波数を取得しており、シンガポールの政府機関で電気通信分野の規制を司る情報通信メディア開発庁(Info-communications Media Development Authority:IMDA)より5G向け周波数として3.5GHz帯の割当を受けた。
ただ、3.5GHz帯ではスタンドアローン(SA)構成で整備するよう規定されており、SA構成の導入には時間を要すると判断したため、まずはトライアルとして既存の2.1GHz帯を使用してNSA構成でNR方式を導入することになった。
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