ブルネイ・ダルサラームのUNNが2Gを終了、1995年にDSTが導入
- 2021年08月08日
- 海外携帯電話
ブルネイ・ダルサラームの移動体通信事業者(MNO)であるUnified National Networks (UNN)は第2世代移動通信システム(2G)の提供を終了したことが分かった。
2021年6月1日までに完全に2Gの提供を終了したという。
第5世代移動通信システム(5G)は導入しておらず、2021年6月1日以降は第3世代移動通信システム(3G)および第4世代移動通信システム(4G)を提供している。
ブルネイ・ダルサラームの移動体通信事業者は2019年8月31日まではDST CommunicationsおよびProgresif Cellularの2社が存在したが、電気通信分野の再編に伴い2019年9月1日付けでUnified National Networksがすべての移動体通信事業者および固定通信事業者の通信設備を取得し、運用することになった。
Unified National Networksはブルネイ・ダルサラームで唯一の移動体通信事業者となるため、ブルネイ・ダルサラームでは完全に2Gの提供を終了したことになる。
また、Unified National Networksは卸売専業の移動体通信事業者となり、DST CommunicationsおよびProgresif Cellular、そしてImagineが仮想移動体通信事業者(MVNO)として卸提供を受ける。
2Gは1995年にDST Communicationsが900MHz帯の周波数を使用してGSM方式を導入しており、仮想移動体通信事業者に形態を変更するまで運用を継続した。
一方、Progresif Cellularは2005年に新規参入したB-Mobile Communicationsを2014年7月1日に買収して携帯通信分野に参入し、当初より3Gを運用してきた。
Imagineはブルネイ・ダルサラームのTelekom Brunei (TelBru)の子会社で、すでに4Gが広く普及した2020年1月に仮想移動体通信事業者として携帯通信分野に参入したため、DST Communications以外の2社は2Gの終了に伴う影響は限定的である。
基本的に長らく2Gを提供してきたDST Communicationsの加入者が2Gの終了に伴う影響を受けるため、DST Communicationsは特定の2Gの加入者に対して4Gへの移行を促進する取り組みを実施している。
条件を満たすと中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO A15を通常の189ブルネイドル(約15,000円)から139ブルネイドル(約11,000円)、OPPO A15sを通常の209ブルネイドル(約17,000円)から159ブルネイドル(約13,000円)に割引して販売する。
なお、ブルネイ・ダルサラームの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信技術産業庁(Authority for Info-communications Technology Industry:AITI)は2021年3月より2G以外に対応していない携帯端末の輸入を停止した。
そのため、2G以外に対応していない携帯端末の流通量は大幅に減少している。
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