オムロンがローカル5Gの無線局免許を取得、草津工場で導入
- 2021年12月18日
- Local 5G
OMRONは草津工場でローカル5Gを導入することが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の近畿総合通信局はOMRONが申請したローカル5G用の無線局に対して2021年12月14日付けで免許を付与した。
免許人名はOMRON、無線局の種別は基地局および陸上移動局、設置場所は滋賀県草津市、周波数はサブ6GHz帯の4.7GHz帯である。
OMRONは草津市西草津に所在する草津事業所で操業している草津工場においてローカル5Gの実証環境を構築する。
OMRONでは工場内で工場自動化の制御機器や産業用ロボットおよび自律搬送ロボットなどの製品や技術の提供を行っている。
草津工場でローカル5Gの実証環境を構築することで、自社技術の向上、生産設備の無線化に伴う自動搬送ロボットの運用効率の向上などを図り、製造業の課題解決を目指す。
ローカル5Gの無線方式は第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入することになる。
周波数は4.7GHz帯を使用するため、NR BandはFR1で定義されたn79である。
2021年12月14日までに総務省が運用する電波利用ホームページに反映が完了した無線局免許の情報を基準とした場合に、草津市でローカル5Gの無線局免許を取得した事例は周波数に関係なく2021年10月13日付けでローカル5Gの無線局免許を取得したZTVに次いで2番目となる。
なお、ZTVはすでにローカル5Gの基地局の運用を開始したことが分かっている。
ZTVも周波数は4.7GHz帯を使用しており、n79として運用している。
また、OMRONとしてはローカル5Gの無線局免許の取得は初めてである。
総務省は2019年12月24日にローカル5Gを制度化したが、当初は対象の周波数がミリ波(mmWave)の28GHz帯に限定されていた。
しかし、2020年12月18日には28GHz帯で対象の周波数を拡張したほか、4.7GHz帯でもローカル5Gを導入できるよう制度整備した。
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