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米AST & Scienceのスペースモバイル、最大で120Mbpsを実現へ



米国(アメリカ)のAST SpaceMobileの完全子会社で同国のAST & Scienceが商用化に向けて準備を進めるSpaceMobileでは下りの通信速度を最大120Mbpsまで高速化できる見込みであることが分かった。

AST & ScienceはSpaceMobileとして衛星と携帯端末の直接通信を商用化する計画である。

SpaceMobileでは提携する地上の移動体通信事業者(MNO)が割当を受けた周波数を利用して標準の携帯通信技術を運用するため、既存の携帯端末で利用できる。

これまでに、試験では第5世代移動通信システム(5G)で5MHz幅の帯域幅を利用して下りの通信速度は14Mbpsを記録したが、40MHz幅を利用した場合に最大120Mbpsまで高速化できる見込みという。

AST & Scienceは試験衛星のBlueWalker 3を用いて移動体通信事業者と共同でSpaceMobileの試験を進めている。

2023年には数多くの史上初を達成したと案内している。

衛星と携帯端末の直接通信による第2世代移動通信システム(2G)で音声通話、第4世代移動通信システム(4G)で接続、5Gで音声通話、下りの通信速度で14Mbpsを記録した事例はAST & Scienceが初めてという。

SpaceMobileでは2G、4G、5Gに対応する。

世界では2Gや第3世代移動通信システム(3G)を終了する移動体通信事業者が増加しているが、一部の先進国を除いて2GはベーシックフォンやM2Mなどで回線数が多く、2Gより早くに3Gを終了する事例も少なくない。

3Gを終了して2G、4G、5Gを提供する傾向が強いため、SpaceMobileでは2G、4G、5Gに対応することで決定したと思われる。

標準の携帯通信技術を採用するため、無線方式は2GがGSM方式、4GがLTE方式、5GがNR方式となる。

SpaceMobileで運用するNR方式では帯域幅は最大40MHz幅まで想定している模様である。

なお、AST SpaceMobileは持株会社で、AST & Scienceが事業会社として機能する。

日本の移動体通信事業者としてはRakuten Mobile (楽天モバイル)がSpaceMobileを採用することが決定している。

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