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レバノンの電気通信省、OgeroなどのPLMN番号に関して公式声明



レバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications:MOT)はレバノン国内で検出する公衆陸上移動体通信番号(Public Land Mobile Network Number:PLMN番号)に関して公式声明を発出した。

電気通信省はすべての携帯端末の利用者に対して携帯端末でネットワークを検索時に2社のレバノンの移動体通信事業者(MNO)とともに表示される場合がある数字に関して心配する必要はまったくないと説明している。

2社のレバノンの移動体通信事業者とともに表示される場合がある数字の例として415-05、415-08、280-30を挙げている。

415-05および415-08はレバノンのネットワークであることを明確化しており、280-30はレバノンでは利用できないキプロスのプライベートネットワークであると付け加えている。

レバノンでは一部の地域で国内ローミングを導入しており、基本的にはネットワークは自動で切り替わるが、しばしばネットワークを検索および固定する操作が行われる。

他方、レバノンではポケベルやトランシーバが一斉に爆発した事案を受けて通信関連に対する不安感が高まる中で、ネットワークを検索時に移動体通信事業者の名称ではない数字が表示されることに不安感を訴える携帯端末の利用者が発生していた。

そのため、電気通信省は公式声明を発出して問題はないと明確化したことになる。

レバノンの国営の報道機関も電気通信省の公式声明を伝えている。

415-05、415-08、280-30はPLMN番号である。

レバノンで割当した415-05および415-08はレバノンの固定通信事業者(FNO)で政府機関でもある旧ラジオオリエント運営管理機構(Organisme de Gestion et d’Exploitation de l’ex Radio Orient:Ogero)が運用する。

レバノンの移動体通信事業者(MNO)はAlfaとして携帯通信事業を行うMobile Interim Company 1 (MIC1)およびtouchとして携帯通信事業を行うMobile interim company no.2 (MIC2)の2社であるが、旧ラジオオリエント運営管理機構は固定通信用途で携帯通信技術を導入しているため、ネットワークを検索時にはAlfaおよびtouchと並び旧ラジオオリエント運営管理機構のネットワークもしばしば表示される。

旧ラジオオリエント運営管理機構のネットワークはLBN OGERO Mobile、OM、Only Landlinesなどの名称で表示されるほか、携帯端末によってはPLMN番号で表示される場合がある。

筆者はレバノンの首都・ベイルート市の海岸でシリアの移動体通信事業者であるMTN Syriaのネットワークを検出しており、レバノンでは場所によって近隣諸国のネットワークを検出することは珍しくない。

なお、旧ラジオオリエント運営管理機構は携帯通信技術として第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を運用している。

NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3であるため、基本的にはGSM方式およびLTE方式を検出できる。

NR方式は山岳レバノン県に位置するベイルート-ラフィク・ハリリ国際空港(BEY)に限定して運用しているが、レバノンでは初めて5Gを導入することになった。

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