豪州のTelstra、SpaceXと衛星直接通信を商用化
- 2025年06月16日
- 海外携帯電話

豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは衛星と携帯端末の直接通信を商用化した。
Telstraは対象の料金プランおよび携帯端末を利用する加入者に対してTelstra Satellite Messagingとして衛星と携帯端末の直接通信による通信サービスの提供を開始している。
対象の料金プランは個人もしくは法人向けの特定のポストペイドプランである。
米国(アメリカ)のApple製および韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォンの一部が対象の携帯端末となる。
対象の携帯端末でも最新のソフトウェアで利用するよう求めている。
当初はテキストメッセージに限り利用できる。
将来的には音声通話やデータ通信にも対応する予定であるが、音声通話やデータ通信にも対応する時期は開示していない。
Telstra Satellite Messagingは米国のSpaceXとして事業を行うSpace Exploration Technologiesと提携して実現した。
Space Exploration Technologiesは衛星と携帯端末の直接通信としてDirect to Cellを展開しており、Direct to CellによってTelstra Satellite Messagingを提供することになる。
サービスリンクには無線方式として第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を採用しており、周波数はTelstraが割当を受けた2.6GHz帯を用いる。
バンド番号はBand 7となる。
なお、エリアはオーストラリア大陸とタスマニア島のTelstraの携帯通信網が圏外の地域である。
西オーストラリア州の無線規制地域や遠隔地の島嶼部および沖合では利用できない。
豪州では最初に移動体通信事業者が衛星と携帯端末の直接通信を商用化する事例となった。
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