超薄型iPhone Airは全型番がミリ波5G非対応、米国本土も
- 2025年09月10日
- Apple関連

米国(アメリカ)のAppleはスマートフォン「iPhone Air」を発表した。
iPhone Airは本体の厚さが約5.64mmと超薄型のスマートフォンである。
型番はA3260、A3516、A3517、A3518の4型番となっている。
いずれも第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に対応するが、周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の周波数を中心とするFR1のNR Bandに限り対応する。
そのため、5Gに対応したiPhoneとしてはiPhone SE(第3世代)およびiPhone 16eに次いでミリ波(mmWave)の周波数を中心とするFR2-1のNR Bandに対応した型番がないiPhoneとなった。
5Gに対応したiPhoneでは米国本土で販売する型番は基本的にFR2-1のNR Bandも実装してきた。
厳密には当初はFR2-1に対応した型番は米国本土に限り展開したが、2022年9月16日に発売した機種からは米自治領プエルトリコでも展開している。
米国本土では移動体通信事業者(MNO)でVerizonとして展開するCellco Partnershipが5Gサービスとして広範なカバレッジの5G Nationwideと高速通信を実現する5G Ultra Widebandを提供しており、両方に対応することを求めている。
初期には5G Ultra WidebandはFR2-1のNR Bandで実現したため、5G Ultra Widebandに対応することはFR2-1のNR Bandに対応することを意味したが、FR1のNR Bandに含まれるCバンドで5Gを導入後はCバンドの5Gも5G Ultra Widebandに含めており、Cバンドの5Gに対応することで5G Ultra Widebandに対応するとみなされるようになった。
VerizonでFR2-1のNR Bandは重要度が低下しており、もはや実装は必須ではない状況で、超薄型と両立が困難なことからも、iPhone Airでは米国本土で販売する型番もFR2-1のNR Bandは非対応としたと考えられる。
スポンサーリンク