北朝鮮・平壌で平壌ブランドのスマートフォンPyongyang2404 (평양2404)を購入
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)を訪問し、首都の平壌で北朝鮮のChecom Technology Joint Venture Company (チェコム技術合営会社/체콤기술합영회사)が展開するスマートフォン「Pyongyang2404 (ピョンヤン2404/평양2404)」を購入した。
北朝鮮ではスマートフォンが急速に増えており、2013年後半以降はArirang (アリラン/아리랑)シリーズとPyongyang (ピョンヤン/평양)シリーズでスマートフォンを展開していることが分かっている。
Arirangシリーズは朝鮮語で아리랑、Pyongyangシリーズは朝鮮語で평양とロゴが入っていることが特徴的である。
前回の訪朝時はArirangシリーズのArirang AS1201 (アリランAS1201/아리랑AS1201)を購入していたため、今回の訪朝ではPyongyangシリーズを購入する計画を立てていた。
koryolink (高麗網/고려망/高麗リンク/コリョリンク/고려링크)ブランドを展開するCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社/체오기술합작회사)の旗艦店であるkoryolink Sales & Customer Service Centerにおいて、CHEO Technology JV CompanyのプリペイドSIMカードとセットでPyongyang2404を購入した。
北朝鮮でスマートフォンを購入するための要領は前回の訪朝時に掴んでおり、円滑にスマートフォンを購入できたが、それだけに前回ほどの感動はなかった。
SIMカードの契約と開通が伴うため、Pyongyang2404はkoryolink Sales & Customer Service Centerで開封および起動を行い、使用できる状態で渡されることになり、すぐに日本への国際電話など貴重な連絡手段として活用できた。
ハードウェアの製造は中国のZTE (中興通訊)で、ZTE V808をベースとするもののスペックの一部が変更されている。
また、北朝鮮で開発された複数のアプリケーションがプリインストールされており、その他の各種機能も北朝鮮向けに大きくカスタマイズされている。
モデル番号は言語設定に関係なく朝鮮語で평양2404と表示されており、少し新鮮に感じた。
OSのバージョンはAndroid 4.2.2 Jelly Bean Versionを採用している。
価格表には17,990北朝鮮ウォンと記載されていたが、伝票は12,950北朝鮮ウォンとなっており、尋ねてみると価格表には値下げが未反映とのことであった。
外国人は原則として北朝鮮ウォン(KPW)を使えず中国人民元(CNY)で支払ったため、12,950北朝鮮ウォンは購入時点のCentral Bank of the Democratic People’s Republic of Korea (朝鮮民主主義人民共和国中央銀行/조선민주주의인민공화국중앙은행)が公示する公定レートで約780人民元、直前の北京首都国際空港におけるTravelexのレートで日本円(JPY)に換算すると約16,700円となる。
Arirang AS1201と比べて大幅に安く設定されており、あまりの安さに驚いた。
北朝鮮ではPyongyangシリーズの低価格なスマートフォンの登場によってスマートフォンが急増している。
ベースとなるフィーチャーフォンが減少していることもあるが、低価格なスマートフォンはフィーチャーフォンとあまり変わらない価格で販売されており、北朝鮮でスマートフォンの普及が進む理由も納得できた。
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평양2404のリアにはPyongyangシリーズのロゴとして朝鮮語で평양とプリントされている
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Pyongyang2404とArirang AS1201を並べてみた
北朝鮮でスマートフォンを購入することは2度目である程度の要領は掴んでいるが、各手続きなどをサポートしてくれたkoryolinkのスタッフや北朝鮮の指導員に感謝したい。
問い合わせなどがあれば、paopao0128[at]gmail.comまで気軽に連絡をいただければ幸いである。 ※ [at]は@に置き換え
その他、Facebook、Instagram、Twitterにおいても北朝鮮関連の情報や写真を公開しているので、気になれば目を通していただきたい。
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