フィリピンの携帯電話事業者Smartが東南アジアで初めてAPT700を利用開始、CA_3A-28Aも導入
- 2016年06月09日
- 海外携帯電話
フィリピンのPhilippine Long Distance Telephone Company (フィリピン長距離電話会社:PLDT)の完全子会社でフィリピンの移動体通信事業者であるSmart CommunicationsはLTEサービスにおいてAPT700 FDDとも呼ばれるFDD-LTE方式の700MHz帯(Band 28)を利用開始した。
2016年5月下旬にフィリピンの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Telecommunications Commission (NTC)がSmart Communicationsに対して700MHz帯を含めた複数の周波数の利用を許可しており、これを受けてSmart Communicationsは700MHz帯の展開に着手している。
700MHz帯の導入に伴ってLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)も新たな組み合わせで運用を開始し、FDD-LTE方式の1.8GHz帯(Band 3)と組み合わせたCA_3A-28Aを導入した。
700MHz帯のみでは下り100Mbpsを超える通信速度を実現し、キャリアアグリゲーションによって下り200Mbpsを超える通信速度を実現するとアピールしている。
まずは3局の基地局で700MHz帯およびCA_3A-28Aの運用を開始しており、2016年6月7日にリサール州のタナイ、ダバオシティのマティーナ地域のエコランド、マニラ首都圏パシグシティのマングガハンの順に運用を始めた。
Smart Communicationsは2016年中に360局で700Mz帯の運用を開始する計画で、700MHz帯に対応した低廉なスマートフォン、タブレット、モバイル無線LANルータが登場する見込みとしている。
東南アジアにおいて700MHz帯でLTEサービスを提供する移動体通信事業者はSmart Communicationsが初となる。
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