タイのTrueが2016年通年の業績を発表、データ通信収入が順調に伸長
- 2017年03月08日
- 海外携帯電話
タイのTrue Groupは2016年通年の決算発表資料を公開し、携帯電話事業などの業績も判明した。
2016年通年の売上高は前年比5%増の1,247億1,900万タイバーツ(約4,032億円)、EBITDAは前年比13.4%増の250億7,100万タイバーツ(約811億円)、株主に帰属する純利益は28億1,400万タイバーツ(約91億円)の赤字に転落した。
セグメント別の業績を公表しており、携帯電話事業の業績も明らかにされている。
携帯電話事業はTrueMove H事業として案内しており、子会社のTrue Move H Universal Communication (TUC)などを通じて手掛ける。
TrueMove H事業の売上高は前年比28.4%増の579億タイバーツ(約1,872億円)となり、そのうち音声通話と国際ローミングを除いた売上高が前年比45%増の340億タイバーツ(約1,099億円)に達した。
TrueMove H事業のうち音声通話と国際ローミングを除いた売上高が占める割合は前年の52%から59%に伸長し、また成長率はTrueMove H事業の売上高のそれを上回った。
音声通話と国際ローミングを除いた売上高は主にデータ通信による売上高を指しており、TrueMove H事業はデータ通信収入の増加に支えられた。
音声通話の売上高は前年比12.3%増の208億タイバーツ(約673億円)、国際ローミングの売上高は前年比0.7%減の31億タイバーツ(約100億円)である。
減価償却費および償却費は主に900MHz帯や1.8GHz帯のライセンス料の影響で増加しており、これがTrue Group全体の純利益の低下につながったと説明している。
携帯電話サービスの加入件数は2016年12月末時点でポストペイド契約が606万件、プリペイド契約が1,847万件、合計で2,453万件となり、2016年は540万件の増加となった。
ポストペイド契約の比率は24.7%、プリペイド契約の比率は75.3となり、TrueMove H事業の顧客のうち4分の3はプリペイド契約を利用している。
また、タイにおける携帯電話サービスの加入件数は2016年12月末時点で9,018件となることも分かる。
タイにおける携帯電話サービスの加入件数シェアでは27.2%となり、前年同期の23.1%から上昇した。
2016年におけるタイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)は217タイバーツ(約702円)となり、2015年の171タイバーツ(約553円)、2014年の130タイバーツ(約420円)から上昇を継続している。
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