5Gに対応したiPhoneは2020年に発売か
- 2018年11月14日
- Apple関連
米国のAppleは第5世代移動通信システム(5G)に対応したiPhoneを2020年に投入する可能性が浮上した。
米国のIntelは5Gに対応した最初の通信モデムとしてIntel XMM 8160 5G modemを発表しており、Intelにとっては初めての5Gに対応した商用の通信モデムとなる。
iPhoneの通信モデムをIntelから調達するAppleは、5Gに対応したiPhoneの通信モデムとしてIntel XMM 8160 5G modemを採用する可能性が高い。
IntelはIntel XMM 8160 5G modemについて、2019年後半に出荷を開始する予定で、採用する商用の端末は2020年前半に製品化の見込みと案内しており、5Gに対応したiPhoneの発売は2020年になると思われる。
Appleは米国のQualcommと特許紛争を繰り広げており、和解に向かうどころかさらなる激化の様相を呈している。
長らくAppleはiPhoneの通信モデムをQualcommの全額出資子会社で米国のQualcomm Technologiesから調達しており、過去にはQualcomm Technologiesのみから調達した世代も存在した。
しかし、特許紛争が影響して2018年に発売したApple iPhone XS、Apple iPhone XS Max、Apple iPhone XRでは完全にQualcomm Technologiesの通信モデムは排除し、通信モデムはIntelのみに切り替えた。
このような背景から、長期化する特許紛争が解決しない限り、5Gに対応したiPhoneではIntel XMM 8160 5G modemの採用が有力と考えられる。
最初の5Gに対応したスマートフォンはQualcomm Technologiesまたは韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が開発した5Gに対応した通信モデムを採用する可能性が高く、早ければSamsung Electronicsなどが2019年第1四半期に製品化する見込み。
5Gに対応したスマートフォンの製品化後に発売したiPhoneは5Gに非対応となる可能性も十分に考えられる。
iPhoneの場合はこれまでより通信性能は遅れており、例えば下り最大1GbpsのLTE DL Category 16に対応したスマートフォンの製品化後に発売したiPhoneは下り最大800MbpsのLTE DL Category 15に対応、下り最大1.2GbpsのLTE DL Category 18に対応したスマートフォンの製品化後に発売したiPhoneはLTE DL Category 16にとどまっていた。
ただ、2019年の時点では5Gを導入する移動体通信事業者(MNO)は限定的で、5Gを導入した移動体通信事業者でもエリアは限られると思われるため、2019年時点では5Gに非対応でも一般的な利用上はさほど影響が大きくないかもしれない。
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