RAZRシリーズのMotorola Mobility製フォルダブルスマホ、韓国企業が重要部品を供給
- 2019年01月24日
- Android関連
中国のLenovo Group (聯想集団)の全額出資子会社で米国のMotorola Mobilityが投入する計画のフォルダブルスマートフォンには韓国企業が重要な部品を供給することが韓国メディアの報道で分かった。
フォルダブルスマートフォンは折り畳めるフォルダブルディスプレイを搭載したスマートフォンを指しており、これまでにMotorola MobilityはRAZRシリーズでフォルダブルスマートフォンを投入すると伝えられている。
韓国メディアの報道によると、韓国のKOLON INDUSTRIESがMotorola Mobilityのフォルダブルスマートフォンに透明ポリイミド(透明PI)を供給するという。
一般的なスマートフォンではディスプレイを保護する素材としてガラスやアクリルが一般的に採用される。
近年のハイスペックなスマートフォンは大半が強化ガラスとなり、米国のCorningが提供するCorning Gorilla Glassシリーズのガラスがその代表的な存在となっている。
しかし、ガラスは曲げると割れるため、フォルダブルディスプレイではガラスを利用できず、透明ポリイミドの利用が期待されている。
透明ポリイミドは柔軟性、耐熱性、耐久性に優れるほか、既存のポリイミドとは異なり無色透明であるため、従来よりフォルダブルディスプレイの実現に必要な重要な部品で、ガラスの代替素材として注目されていた。
そのため、透明ポリイミドはフォルダブルディスプレイを保護する重要な部品と認識されている。
Motorola Mobilityのフォルダブルスマートフォンで採用するフォルダブル有機ELパネルは台湾のAU Optronics (友達光電)が製造を担当するという。
KOLON INDUSTRIESは透明ポリイミドをAU Optronicsに納入し、AU Optronicsがフォルダブル有機ELパネルに透明ポリイミドを貼付してディスプレイモジュールとしてMotorola Mobilityに納品する。
これまでに、KOLON INDUSTRIESは品質を理由に韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)からサプライヤの対象から外されたことが分かっている。
Samsung Electronicsは透明ポリイミドのサプライヤとしてSumitomo Chemical (住友化学)とKOLON INDUSTRIESを候補とし、選定作業を進めてきた。
KOLON INDUSTRIESは量産設備まで準備したが、Samsung Electronicsは品質で最も高い評価を得たSumitomo Chemicalを選んだ。
Samsung ElectronicsはKOLON INDUSTRIESを外したが、中国のShenzhen Royole Technologies (深圳市柔宇科技)に続いてMotorola Mobilityも透明ポリイミドのサプライヤにKOLON INDUSTRIESを選定したことになる。
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