インドにおける2018年Q4のスマホ出荷シェアが判明、RealmeがOPPOを抜く
- 2019年01月31日
- Android関連
香港特別行政区の調査会社であるCounterpoint Technology Market Researchはインドにおける2018年第4四半期および2018年通年のスマートフォンの出荷台数に関する調査結果を発表した。
メーカーおよびブランド別の占有率がトップ5まで公開されている。
2018年第4四半期は1位が中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)で前年同期比2ポイント増の27%、2位が韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)で前年同期比1ポイント減の22%、3位が中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)で前年同期比3ポイント増の9%、4位が中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)のRealmeブランドで8%、5位がGuangdong OPPO Mobile TelecommunicationsのOPPOブランドで前年同期比1ポイント増の7%、その他のメーカーおよびブランドが前年同期比13ポイント減の25%となった。
Redmiシリーズの低廉なスマートフォンが人気のXiaomi Communicationsが引き続き1位を維持した。
また、トップ5にはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが展開するメインブランドであるOPPOブランドとサブブランドであるRealmeブランドの両方が入った。
OPPOブランドとRealmeブランドを合計したGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsとしては15%となり、メーカー別ではXiaomi CommunicationsとSamsung Electronicsに次ぐ3位となる。
なお、Realmeブランドは2018年第2位四半期から展開を開始しており、当然ながら2017年第4四半期のデータはない。
サブブランドが展開の開始からすぐにメインブランドを追い抜いたことになる。
Realmeブランドは中低価格帯のスマートフォンが中心で、OPPOブランドはRealmeブランドより全体的に価格が高い。
インドは中低価格帯のスマートフォンが中心の市場であり、インドのボリュームゾーンと一致するRealmeブランドが急成長したと考えられる。
Guangdong OPPO Mobile TelecommunicationsとしてはOPPOブランドを値下げすると安いイメージが定着する不安があるが、インドではインド政府の政策に呼応して工場も保有しているため、工場の稼働率を考慮すると出荷台数のさらなる増加が求められた。
そこで、サブブランドとしてRealmeブランドを立ち上げ、OPPOブランドのイメージを下げることなく、出荷台数を増加して工場の稼働率も高められている。
実際にRealmeブランドが出荷台数の増加に貢献しているため、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのマルチブランド戦略は成功していると言える。
2018年通年では1位がXiaomi Communicationsで前年比9ポイント増の28%、2位がSamsung Electronicsで前年と変わらず24%、3位がvivo Mobile Communicationで前年と変わらず10%、4位が中国のGuangdong OPPO Mobile TelecommunicationsのOPPOブランドで前年と変わらず8%、5位がインドのMicromax Informaticsで前年と変わらず5%、その他のメーカーおよびブランドが前年比9ポイント減の25%となった。
Xiaomi Communicationsが大幅に占有率を伸ばした以外は、上位のメーカーおよびブランドの占有率に大きな変動は見られなかった。
Samsung Electronicsは2017年通年と占有率は変わりないが、Xiaomi Communicationsの躍進によって通年で1位の座もXiaomi Communicationsに明け渡した。
インドでは多くの企業がスマートフォンを展開しているが、トップ5にはMicromax Informaticsが入るにとどまった。
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