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ファーウェイの豪州法人、TPG Telecomのモバイルネットワーク構築断念にコメント



中国のHuawei Technologies (華為技術)の豪州法人であるHuawei Technologies (Australia)は豪州のTPG Telecomがモバイルネットワークの構築を断念した件についてコメントした。

TPG Telecomは全額出資子会社のTPG Internetを通じて周波数の取得に成功し、豪州で第4の移動体通信事業者(MNO)として新規参入に向けてモバイルネットワークの整備を進めていた。

TPG Telecomは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を採用し、通信設備の調達額が低廉かつ通信設備の改修によって容易に第5世代移動通信システム(5G)へアップグレードできることを理由に、Huawei Technologiesをベンダとして選定していた。

しかし、豪州政府は5GでHuawei Technologiesや中国のZTE (中興通訊)の排除を決定し、TPG Telecomは調達した通信設備を利用して5Gにアップグレードすることが事実上の不可となり、さらなる投資は商業的に意味がないとしてモバイルネットワークの構築を断念すると明らかにした。

TPG Telecomがモバイルネットワークの構築を断念したことで、Huawei Technologiesは豪州で主要な顧客の1社を失ったと言える。

そこで、Huawei Technologies (Australia)はTPG Telecomの発表についてコメントしており、TPG Telecomの発表は豪州の企業や消費者にとって非常に残念と表明した。

また、豪州の人々は低廉な料金のサービスや技術革新を見逃すことになると述べた。

豪州の移動体通信事業者であるVodafone Hutchison Australia (VHA)がネットワークを整備するコストが上昇していると明らかにしたが、Huawei Technologies (Australia)はそれも引用しており、5GでHuawei Technologiesを排除した豪州政府の決定は予測通りに通信料金の上昇を招くとの見通しを示している。

最後に、Huawei Technologiesは豪州で15年にわたり安全な技術を提供してきたと主張した。

なお、TPG TelecomはVodafone Hutchison Australiaと対等合併で合意している。

Vodafone Hutchison Australiaは豪州全土でモバイルネットワークを構築済みで、TPG TelecomとしてはVodafone Hutchison Australiaと合併が実現すれば独自にモバイルネットワークを持つ必要がなくなる。

また、豪州当局による合併の審査は難航しているおり、TPG Telecomは実質的なHuawei Technologiesとの関係断絶を公表することで、合併の審査を円滑に進める狙いもあると考えられる。

表向きにはHuawei Technologiesの排除がモバイルネットワークの構築を断念した主な要因としているが、意思決定の背後にはVodafone Hutchison Australiaとの合併が関係している可能性もある。



TPG Telecomの本社 (豪州・ノースライド)

Huawei Australia

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