ケニアのAirtel KenyaとTelkom Kenyaが経営統合で合意
- 2019年02月14日
- 海外携帯電話
インドのBharti Airtelおよび英国のHelios Investment Partnersはケニアで移動体通信事業を展開する両社の子会社を経営統合することで合意したと発表した。
Bharti AirtelはケニアのAirtel Networks Kenyaを通じて、Helios Investment PartnersはケニアのTelkom Kenyaを通じて移動体通信事業を手掛けており、Airtel Networks KenyaとTelkom Kenyaが経営統合することになる。
参考までに、Airtel Networks KenyaはBharti Airtelの全額出資子会社である。
Telkom KenyaはHelios Investment Partnersとケニア政府の合弁会社で、出資比率はHelios Investment Partnersが60%、ケニア政府が残りの40%となり、Helios Investment Partnersの子会社と位置付けられる。
Airtel Networks KenyaとTelkom Kenyaは合弁会社を設立して経営統合する計画と案内している。
合弁会社の社名はAirtel-Telkomとする予定で、最終的な持分比率は確定していないが、Telkom Kenyaの持分は最大で49%となる。
経営統合は関係当局による承認の取得が条件となり、経営統合を完了後もAirtel Networks Kenyaが展開するAirtelブランドとTelkom Kenyaが展開するTelkomブランドは共存させる方針である。
経営統合によって事業規模の拡大や各種事業の効率化を目指し、ケニアの移動体通信市場でAirtelブランドとTelkomブランドの存在感を高めるという。
なお、ケニアの政府機関で電気通信分野の規制を担うケニア通信庁(Communications Authority of Kenya:CA)によると、ケニアでは加入件数の占有率でAirtel Networks Kenyaが22.3%、Telkom Kenyaが9.0%となり、それぞれケニアで2位と3位となっている。
1位のSafaricomは占有率が64.2%であり、Airtel Networks KenyaとTelkom Kenyaを合計してもSafaricomの半数に満たない。
Safaricomが圧倒的な状況にあるため、Safaricomに対抗するためにはAirtel Networks KenyaとTelkom Kenyaの経営統合が合理的と判断したと思われる。
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