韓国のSK TelecomがLTEを下り最大1.2Gbpsに高速化
- 2019年03月05日
- 海外携帯電話
韓国で最大手の移動体通信事業者(MNO)であるSK TelecomはLTEサービスの通信速度を下り最大1.2Gbpsに高速化すると発表した。
これまで、SK Telecomは下り最大1Gbpsで提供しているが、2019年上半期に下り最大1.2Gbpsへ高速化する計画である。
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が開発したスマートフォンであるSamsung Galaxy S10e (SM-G970N)、Samsung Galaxy S10 (SM-G973N)、Samsung Galaxy S10+ (SM-G975N)、Samsung Galaxy S10 5G (SM-G977N)が下り最大1.2Gbpsに対応する。
Samsung Galaxy S10e、Samsung Galaxy S10、Samsung Galaxy S10+の発売と同時に下り最大1.15Gbpsに高速化し、2019年上半期のうちに実施するソフトウェアのアップデートを通じて下り最大1.2Gbpsに高速化する予定である。
なお、韓国ではSamsung Galaxy S10e、Samsung Galaxy S10、Samsung Galaxy S10+の正式な発売日は2019年3月8日であるが、事前予約を行うと早ければ2019年3月4日より受け取れる。
下り最大1.2Gbpsはキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した5コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(5CC CA)、256QAM、4×4 MIMOを同時に適用して実現する。
5CC CAの組み合わせはDL CA_1A-3A-5A-7A-7Aとなり、LTE (FDD)方式の2.6GHz帯(Band 7)の隣接しない20MHz幅と10MHz幅、2.1GHz帯(Band 1)の10MHz幅、1.8GHz帯(Band 3)の20MHz幅、850MHz帯(Band 5)の10MHz幅、合計で5搬送波を用いる。
256QAMは5搬送波で適用し、さらにBand 7の2搬送波とBand 3の1搬送波では4×4 MIMOも適用することで、通信速度は下り最大1.2Gbpsとなる。
首都・ソウル特別市、釜山広域市、蔚山広域市、光州広域市、大田広域市の高トラヒックエリアを優先的に高速化を行う。
SK Telecomは第5世代移動通信システム(5G)としてNR方式も導入しているが、NR方式はLTE方式と連携したスタンドアローン(NSA)を採用するため、信頼性の高い5Gサービスを提供するためにはLTE方式の技術革新も必要と説明している。
なお、アジアの移動体通信事業者が提供するLTEサービスの通信速度としては、Samsung Galaxy S10e、Samsung Galaxy S10、Samsung Galaxy S10+の正式な発売日である2019年3月8日を基準として、NTT DOCOMOが最速で下り最大1288Mbps、次いでKDDIおよびUQ Communicationsの下り最大1237Mbpsとなる。
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