米グーグル、ファーウェイ製スマホをAndroid Q Beta 3の対象機種から削除
- 2019年05月26日
- Android関連
米国のGoogleはAndroidの次期バージョンとなるAndroid 10 QのBeta 3の対象機種から中国のHuawei Technologies (華為技術)製のスマートフォン「HUAWEI Mate 20 Pro」を削除したことが分かった。
Android 10 QのBeta 3の対象機種はAndroidの開発者向けウェブサイトで公開されており、当初はHuawei Technologies製のスマートフォンとしてはHUAWEI Mate 20 Proが掲載されていた。
しかし、Huawei Technologiesとその関係会社が米国の政府機関である商務省(Department of Commerce:DOC)傘下の産業安全保障局(Bureau of Industry and Security:BIS)によってEntity Listに追加されたタイミングで、HUAWEI Mate 20 ProがAndroid 10 QのBeta 3の対象機種から削除された。
Entity Listの指定を受けた者と個人や事業体を含む米国人または外国人が物品、ソフトウェア、技術を含めた特定の米国原産品を取引する場合は産業安全保障局より発行されたライセンスの取得が必要となる。
ただ、ライセンスの発行は原則として拒否されるため、Entity Listの指定を受けた者は特定の米国原産品の調達が極めて難しくなる見通し。
無償公開版のAndroidは無償で公開された一般に入手可能なオープンソースのソフトウェアのため規制対象外になると思われるが、プロプライエタリなソフトウェアやサービスまたはそれを含む場合は規制対象となる可能性が高い。
Huawei Technologiesやその関係会社とは既存のスマートフォンを含む携帯端末や通信設備の保守関連の取引は期間限定で許可されているが、Android 10 QのBeta 3は無償公開版ではなく保守関連にも該当しない可能性が高いため、HUAWEI Mate 20 Proを対象機種から削除したと思われる。
なお、HUAWEI Mate 20 Proを除いたAndroid 10 QのBeta 3の対象機種は変わりない。
Android 10 Qのベータ版は2019年6月上旬にBeta 4、2019年7月以降にBeta 5およびBeta 6を順次公開し、2019年第3四半期のうちにAndroid 10 Qの最終版を公開する予定である。
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