KDDIが440-53を運用開始
- 2019年07月07日
- KDDI-総合
KDDIは基地局から新たな衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN番号)の報知を開始したことが分かった。
PLMN番号は3桁の国識別コード(Mobile Country Code:MCC)と2桁または3桁の事業者識別コード(Mobile Network Code:MNC)で構成されており、日本の国識別コードは440または441となる。
KDDIは440-50、440-51、440-52のように基地局から複数のPLMNを報知しているが、新たに440-53の報知も開始した。
440-53はKDDIが割当を受けたPLMN番号で、滋賀県内の複数の場所で440-53を検出できた。
KDDIはLTE (FDD)方式の2.1GHz帯(Band 1)、1.5GHz帯(Band 11)、800MHz帯(Band 18およびBand 26)、700MHz帯(Band 28)、LTE (TDD)方式の3.5GHz帯(Band 42)を運用し、KDDIの連結子会社であるUQ CommunicationsはLTE (TDD)方式と互換性を確保したWiMAX R2.1 AE方式の2.5GHz帯(Band 41)を運用するが、複数のスマートフォンでネットワークの検索を実施したところ、800MHz帯のみ440-53が報知されている模様である。
440-53の用途は不明であるが、Rakuten Mobile (楽天モバイル)のローミングで使う可能性も排除できないと推測している。
Rakuten Mobileは2019年10月に移動体通信事業者(MNO)として商用化する予定で、それに先立ちKDDIと同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)とローミング協定を締結した。
ローミング協定に基づいてKDDIおよびOkinawa Cellular TelephoneはRakuten MobileにLTEネットワークを提供するため、Rakuten Mobileは移動体通信事業者として商用化した直後より日本全国でLTEサービスを提供できる。
Rakuten Mobileは首都圏、大阪府大阪市、愛知県名古屋市から優先的に基地局の設置を進めており、ローミングの予定エリアは東京都特別区(東京23区)、大阪府大阪市、愛知県名古屋市以外の日本全国となる。
滋賀県内では2019年6月上旬頃より様々な場所で440-53を検出しているが、大阪市内では2019年7月に入っても440-53を検出できていない。
カバレッジを確保するための800MHz帯のみで、さらにローミングの予定エリアのみで440-53を報知している可能性もあると考え、これらを理由に440-53をRakuten Mobileのローミングで使う可能性があると推測している。
440-53の用途に関する情報はまったく把握しておらず、完全な推測ではあるが、2019年10月を楽しみにしておきたい。
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