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レバノン・ベイルートでAlfaのプリペイドSIMカードを購入


レバノンに渡航して同国の移動体通信事業者(以下、MNO)であるMobile Interim Company 1 (以下、MIC1)が提供するAlfaのプリペイドSIMカードを購入したので紹介する。

レバノンに入国する場合、同国唯一の国際空港で首都・ベイルート近郊に位置するベイルート-ラフィク・ハリリ国際空港(BEY)から入国することが大半と思われる。

レバノンのMNOとしてはAlfaのブランドで展開するMIC1と、touchのブランドで展開するMobile interim company no.2 (MIC2)の2社が存在するが、筆者が渡航した2019年12月下旬時点ではいずれもベイルート-ラフィク・ハリリ国際空港に正規取扱店はない。

ベイルート-ラフィク・ハリリ国際空港では正規取扱店ではない業者がtouchのプリペイドSIMカードを販売するが、定価を大幅に上回る金額に設定しており、在庫を保有していない場合も多い。

そのため、プリペイドSIMカードはベイルート市内に出てから購入することを推奨したい。

■ Alfa Storeで購入が無難

MIC1はAlfa Storeとしてキャリアブランドの店舗を展開している。

Alfa StoreにはMIC1の直営店と他社が運営する代理店が存在するが、機能的には特に差はない。

ほかに、レバノンの携帯端末小売業者であるExpertel Groupなどの販売店、国営の固定通信事業者であるOgeroの窓口の一部でもAlfaのプリペイドSIMカードを正規に取り扱う。

Alfa Storeを含めた正規取扱店でAlfaのプリペイドSIMカードを購入できるが、Alfa Store以外では在庫を保有していない場合もあり、可能な限りAlfa Storeに行くことを推奨する。

日曜日は休業日の場合が多く、土曜日も休業日または短縮営業となる場合が多いため、営業日や営業時間は注意しておきたい。

また、2019年10月以降の抗議行動の影響で一部のAlfa Storeは破壊されて営業を中断しているため、事前に営業状況は確認した方が無難である。

Alfaの公式ウェブサイトでは位置情報が誤っているが、ベイルートを訪問する観光客の大半が訪れると思われるベイルート中央地区(ダウンタウン)に月曜日から日曜日まで営業時間が10時~22時(現地時間)の直営のAlfa Storeがあるため、わざわざAlfa Storeに向かう時間も節約できて便利に利用できるはずである。

ベイルート中央地区の直営のAlfa StoreはAbdul Malek通りのWaygand通り側に位置し、筆者は日曜日にそこでAlfaのプリペイドSIMカードを購入した。

SIMカードのサイズはMini SIM (2FF)サイズ、Micro SIM (3FF)サイズ、Nano SIM (4FF)サイズの3種類に切り抜けるため、心配は不要である。



ベイルート中央地区のAlfa Store

■ 実名登録が必要

レバノンではプリペイドとポストペイドともに携帯電話回線の契約には本人確認書類の提示による実名登録が必須となっている。

本人確認書類は旅券の提示で問題ない。

Alfaでは1の旅券でプリペイドは8回線まで、ポストペイドは2回線まで契約できる。

旅券の提示のほかに、顔写真の撮影、両親の氏名、レバノン国内の滞在場所も提示するよう求められた。

レバノン国内の滞在場所は宿泊するホテルで問題ないが、複数のAlfa Storeで携帯電話回線の契約を実施したところ、一部のAlfa Storeでは宿泊するホテルの部屋の階まで聞かれた。

■ 短期滞在ならAlfa365が無難

レバノンは難民の受け入れによって難民が人口の3分の1にも達するとの見方があるくらいに多く、経済状況の悪化で貧困層は3割にも達する状況とされている。

ただ、レバノンでは一般国民の収入に対して携帯電話料金が高止まりしていることでも有名で、2019年第3四半期末時点で携帯電話普及率は7割未満と中東では低く、プリペイドの比率が9割近くと圧倒的多数である。

そんなレバノンの携帯電話市場でAlfaの加入件数は2019年第3四半期末時点で200万件強であり、占有率は46%程度にとどまる。

プリペイドが圧倒的多数のため、Alfaではプリペイド向けに様々なパッケージを用意しているが、短期滞在ならば筆者としてはAlfa365を推奨したい。

Alfa365は電話番号が365日間有効で、7日間有効のデータ通信、音声通話、SMSが含まれている。

データ通信容量は2GBで、音声通話は国内および国際の合計で30分間、SMSは国内および国際の合計で100件となる。

政情不安が続くレバノンだけに不測の事態に備えて様々な通信手段を確保しておきたく、データ通信、音声通話、SMSいずれもそれなりに使えるAlfa365は無難な選択肢と考えている。

Alfa365の料金は15米ドル(約1,620円)であるが、新規契約時はSIMカード代として3米ドル(約320円)が追加で発生するため、合計は18米ドル(約1,950円)である。

Alfaの公式ウェブサイトには付加価値税(以下、VAT)別の金額が記載されているが、レバノンでは携帯電話サービスは11%のVATの課税対象で、実際に支払う金額はVAT込で19.98米ドル(約2,160円)となる。

なお、テザリング機能もAlfa365で問題なく使えた。

7日間の有効期間が満了後または所定のデータ通信容量などを消費後は、VAT込で16.65米ドル(約1,800円)を支払いAlfa365に再加入すると、Alfa365に含まれるデータ通信などを再び利用できる。

ほかにAlfaでは30日間有効のデータ通信なども提供しているため、滞在期間など状況に応じてほかの選択肢の方が適する場合もある。



AlfaのプリペイドSIMカード

■ 米ドルで問題なし

Alfa Storeではクレジットカードのほか、現金は米ドル(USD)とレバノンポンド(LBP)を受け付ける。

レバノンでは一般的に米ドルとレバノンポンドが通用し、MNOは基本的に米ドルのみを受け付けてきたため、米ドルを所持していればレバノンポンドへの両替は不要である。

ただ、経済危機の影響で2019年11月頃よりレバノンの銀行がレバノンポンドから米ドルへの両替や米ドルの引き出しに制限を設け、それに伴いレバノンのMNOはレバノンポンドの受け付けも開始した。

Alfa365を新規契約時の領収書に請求額は19.98米ドルまたは30,269.70レバノンポンドと記載されており、1米ドルは1,515レバノンポンドで計算されていた。

為替レートはレバノンポンドの下落などで変更される場合がある。

基本的に米ドルで支払うと釣りはレバノンポンドとなるため、レバノンポンドを受け取りたくない場合は米ドルの小額紙幣を用意することが望ましい。

米ドルとレバノンポンドを組み合わせて支払うことも可能であるため、状況に応じて判断されたい。

■ 通信方式と周波数

通信方式および周波数はLTEの1.8GHz帯(Band 3)と800MHz帯(Band 20)、W-CDMAの2.1GHz帯(Band I)、GSMの900MHz帯を運用する。

LTEを高度化したLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)も導入しており、CAの組み合わせは下りがCA_3C、CA_3A-20A、CA_3C-20A、さらに上りのUL CA_3Cも導入している。

ほかに下りの256QAMおよび4×4 MIMOも実装済みである。

なお、LTEの搬送波はBand 3が20MHz幅*2の搬送波と20MHz幅*2または15MHz幅*2の搬送波、Band 20が15MHz幅*2の搬送波となる。

すべての通信方式を合わせると人口カバー率は99%に達し、基本的にエリアはあまり心配する必要はないと思われる。

ベイルート市内やベイルート近郊ではLTEが広く整備されており、屋外であればBand 3でも十分に利用できた。

ただ、大型商業施設などの屋内や農村部を中心に利用する場合はBand 20に対応した携帯端末を用意する方が望ましい。

日本で流通する携帯端末にはBand 20に非対応の機種も多く、事前に対応する周波数は確認しておきたい。

CAを実装したエリアでは下りの通信速度は100Mbpsを超えることも多く、エリアも通信速度も大きな不満なく使えた。

注意点として機種によっては自動で設定されたAPNではLTEに接続できず、APNをalfaに設定するとLTEに接続できた。

プリペイドSIMカードではデフォルトでLTEを利用できるため、周波数など端末側の仕様に問題がないことを前提として、LTEに接続できない場合は設定を見直せば解決できる可能性が高い。



Alfaの基地局アンテナ (山岳レバノン県デクワネー)

■ 短期滞在ならIMEI登録は不要

AlfaのプリペイドSIMカードの利用を開始すると、MoTの名義でIMEIの登録に関するSMSを受信した。

MoTはレバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications:MoT)である。

IMEIが未登録の携帯端末は関税が支払われていないため、レバノンのLibanPostの窓口で支払うよう促している。

IMEIが未登録かつレバノン国内で通算使用日数が90日を超過すると、その携帯端末はレバノンのモバイルネットワークで利用不可となるが、短期滞在で90日を超過しない場合は無視して問題ない。

レバノン居住者向けの制度であるため、Alfa StoreやLibanPostの窓口でもSMSは無視するよう説明を受けた。

IMEIの登録に関する詳細は下記の関連記事を参照されたい。

– 関連記事
レバノンでは携帯電話のIMEI登録が必要、SIMを開通するとSMSで通知

■ 便利機能を紹介

データ通信などの利用状況はUSSDコードで確認できる。

ダイヤル画面から*11#に発信するとデータ通信、音声通話、SMSの利用状況、電話番号の有効期限が表示される。

AlfaではOSにAndroidまたはiOSを採用したスマートフォンやタブレットなどの携帯端末向けにアプリケーションを提供しており、アカウントを作成してログインする多少の手間が必要となるが、アプリケーション上で各種情報の確認やプランの購入なども行える。

アカウントは電話番号、パスワード、パスワードを忘れた場合のヒント、実名、電子メールアドレス、生年月日、性別を入力して作成し、電話番号とパスワードでログインする。

なお、パスワードは数字、記号、大文字のアルファベットと小文字のアルファベットすべてを組み合わせる必要がある。

一連の手間を考慮すると、短期滞在であればアプリケーションを使う利点はあまりないかもしれない。

レバノンへの渡航を検討している場合、参考になれば幸いである。

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