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日本の携帯電話事業者の5G NR無線局免許の取得状況


日本の携帯電話事業者各社は2020年3月より第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5Gサービスを順次開始する予定である。

5Gサービスの商用化に先立ち、携帯電話事業者各社の5Gの無線局(基地局)免許の取得状況を紹介する。

5Gの無線局免許の取得状況は総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで2020年3月7日までに反映された情報を集計対象としており、一般的に無線局免許の取得から電波利用ホームページに反映されるまで多少の期間を要する点はあらかじめ留意されたい。

総務省が携帯電話事業者各社に対して割当を実施した5G向け周波数はサブ6GHz帯が3.7GHz帯と4.5GHz帯、ミリ波(mmWave)が28GHz帯である。

NTT DOCOMOは3.7GHz帯の100MHz幅、4.5GHz帯の100MHz幅、28GHz帯の400MHz幅、KDDIおよびKDDIの連結子会社で沖縄県における事業を行うOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)は地域ごとに連携する1者として3.7GHz帯の連続しない100MHz幅と100MHz幅、28GHz帯の400MHz幅、SoftBankは3.7GHz帯の100MHz幅と28GHz帯の400MHz幅、Rakuten Mobile (楽天モバイル)は3.7GHz帯の100MHz幅と28GHz帯の400MHz幅の割当を受けた。

5Gの無線局免許の取得状況は携帯電話事業者別に都道府県単位で取得局数を記載し、括弧内が周波数別の取得局数となる。

– NTT DOCOMO (3.7GHz帯/4.5GHz帯/28GHz帯)
北海道 (22/27/8)
宮城県 (5/9/8)
福島県 (3/3/3)
茨城県 (1/1/-)
千葉県 (5/5/4)
東京都 (5/19/17)
神奈川県 (3/3/4)
山梨県 (1/1/1)
長野県 (-/1/-)
富山県 (3/4/3)
石川県 (6/6/6)
福井県 (1/1/1)
岐阜県 (1/2/1)
静岡県 (8/6/7)
愛知県 (31/32/36)
三重県 (2/7/3)
滋賀県 (-/1/-)
京都府 (5/8/5)
大阪府 (9/17/9)
兵庫県 (3/5/3)
奈良県 (-/1/-)
和歌山県 (-/1/-)
岡山県 (1/1/1)
広島県 (23/23/19)
山口県 (-/1/1)
徳島県 (4/3/4)
香川県 (6/6/6)
愛媛県 (5/5/3)
高知県 (2/2/2)
福岡県 (9/23/14)
長崎県 (6/6/-)
大分県 (6/6/4)
沖縄県 (5/13/1)

– KDDI (3.7GHz帯/28GHz帯)
北海道 (1/-)
宮城県 (1/2)
埼玉県 (6/9)
千葉県 (5/2)
東京都 (29/61)
神奈川県 (-/4)
静岡県 (1/1)
愛知県 (5/4)
京都府 (1/1)
大阪府 (30/35)
岡山県 (1/1)
広島県 (7/5)
山口県 (1/1)
福岡県 (22/17)
熊本県 (-/1)
大分県 (1/1)

– Okinawa Cellular Telephone

– SoftBank (3.7GHz帯/28GHz帯)
福島県 (1/-)
群馬県 (1/-)
千葉県 (3/-)
東京都 (2/-)
石川県 (5/-)
静岡県 (2/-)
愛知県 (19/-)
大阪府 (104/-)
広島県 (2/-)
福岡県 (6/2)
宮崎県 (3/3)

– Rakuten Mobile

総務省に提出した開設計画によると、NTT DOCOMOは3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯で2020年春、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは3.7GHz帯と28GHz帯で2020年3月、SoftBankは3.7GHz帯で2020年3月頃、28GHz帯で2021年3月頃、Rakuten Mobileは3.7GHz帯と28GHz帯で2020年6月に5Gサービスの提供を開始する予定である。

このうち、SoftBankは2020年3月27日より3.7GHz帯でSoftBank 5Gの名称で5Gサービスの提供を開始すること2020年3月5日付けで正式に発表している。

5Gの通信方式は携帯電話事業者各社とも標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入する。

NR方式の周波数は3GPPでNR Bandとして定義されており、NTT DOCOMOは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは3.7GHz帯がn77およびn78、28GHz帯がn257、SoftBankは3.7GHz帯がn77、28GHz帯がn257、Rakuten Mobileは3.7GHz帯がn77、28GHz帯がn257となる。

KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは割当を受けた3.7GHz帯のうち、低い100MHz幅はn78となるが、高い100MHz幅はn77である。

あくまでも2020年3月7日までに電波利用ホームページに反映された情報であり、携帯電話事業者各社は5Gサービスの普及に向けて5Gの無線局免許を順次取得し、5Gの基地局の開設を進める見込み。

なお、5Gの通信設備の供給業者はNTT DOCOMOがFUJITSU (富士通)、NEC Corporation (日本電気)、フィンランドのNokia、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)、スウェーデンのEricsson、Nokia、SoftBankがEricssonおよびNokia、Rakuten MobileがNEC Corporationおよび米国のAirspan Networksを選定した模様である。

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