au 5Gの開始当初は下り最大2.8Gbpsに、アップデートで高速化

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KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)はau 5Gを2020年3月26日に商用化すると発表した。

au 5Gは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスである。

KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneはau 5Gに対応したスマートフォンとして中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 Pro OPG01、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S20 5G SCG01およびGalaxy S20+ 5G SCG02、SHARP製のAQUOS R5G SHG01、Sony Mobile Communications製のXperia 1 II SOG01、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のMi 10 Lite 5G XIG01、中国のZTE (中興通訊)製のZTE a1 ZTG01を取り扱う。

このうち、Galaxy S20 5G SCG01を2020年3月26日、AQUOS R5G SHG01を2020年3月27日に発売することが決定しており、Galaxy S20 5G SCG01の発売に伴いau 5Gを商用化する。

ほかの機種は具体的な発売日が決定していない。

au 5Gにおける通信速度はGalaxy S20 5G SCG01、AQUOS R5G SHG01、Xperia 1 II SOG01が下り最大3.4Gbps/上り最大183Mbps、Galaxy S20+ 5G SCG02が下り最大4.1Gbps/上り最大481Mbps、ZTE a1 ZTG01が下り最大2.1Gbps/上り最大183Mbpsとなる。

なお、OPPO Find X2 Pro OPG01の通信速度は改めて公開する予定で、Mi 10 Lite 5G XIG01はスペック自体が公表されていない。

KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯およびミリ波(mmWave)の28GHz帯の割当を受けており、au 5Gでは3.7GHz帯と28GHz帯を使用する。

ただ、2020年3月23日に発表した機種のうち28GHz帯はGalaxy S20+ 5G SCG02のみが対応しており、Galaxy S20+ 5G SCG02は28GHz帯を使用した通信速度が公表されているが、Galaxy S20+ 5G SCG02以外の機種は3.7GHz帯を使用した通信速度である。

Galaxy S20 5G SCG01、AQUOS R5G SHG01、Xperia 1 II SOG01の通信速度は下り最大3.4Gbpsと案内しているが、当初は下り最大2.8Gbpsで提供する計画で、2020年夏以降に提供を開始する予定のソフトウェアのアップデートを通じて下り最大3.4Gbpsに対応するという。

Galaxy S20+ 5G SCG02は2020年5月下旬以降に発売する予定であるため、28GHz帯の使用の開始は2020年5月下旬以降となる。

したがって、au 5Gの商用化の当初は通信速度が下り最大2.8Gbps/上り最大183Mbpsとなることが分かる。

また、ZTE a1 ZTG01は3.7GHz帯でも下り最大2.1Gbpsと他機種より低速であるが、LTE方式の通信速度が関係している。

NR方式の導入初期はノンスタンドアローン(NSA)構成を導入するが、NSA構成ではLTE方式とNR方式のデュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR Dual Connectivity：EN-DC)を実装して同時通信を行う。

au 5Gの通信速度はNR方式のみの通信速度ではなく、LTE方式とNR方式の同時通信における通信速度であり、LTE方式の通信速度もau 5Gの通信速度に反映される。

ZTE a1 ZTG01ではLTE方式の通信速度が他機種より低速であるため、結果としてau 5Gの通信速度も他機種より低速となる模様である。

KDDI