ポーランドのOrange Polskaが5Gサービスを商用化
- 2020年07月04日
- 海外携帯電話
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ポーランドの移動体通信事業者(MNO)であるOrange Polskaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年7月1日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
ポーランドの首都・ワルシャワを含めたポーランド全土の12都市で5Gサービスを利用できる。
5Gサービスに対応した端末としてはスマートフォンを用意しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40およびHUAWEI P40 Pro、米国のMotorola Mobility製のmotorola edge、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10、Xiaomi Mi 10 Pro、Xiaomi Mi 10 Lite 5Gを取り扱う。
また、韓国のLG Electronics製のLG VELVET 5GおよびSony Mobile Communications製のSony Xperia 1 IIも取り扱う予定である。
すでにOrange Polskaが販売を開始した韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20+ 5GおよびSamsung Galaxy S20 Ultra 5Gでは2020年7月1日の時点で5Gサービスは利用できないが、将来的にソフトウェアのアップデートを通じて5Gサービスに対応することが決まっている。
Orange Polska以外で購入したスマートフォンでは5Gサービスの動作を保証していないため、Orange Polskaの5Gサービスを利用する場合はOrange Polskaで公式に取り扱うスマートフォンを購入するよう推奨している。
ポーランドでは同国の政府機関で電気通信分野の規制を司る電子通信局(Office of Electronic Communications)が5G向けに3.5GHz帯の割当を計画しているが、今般の状況を踏まえて3.5GHz帯の割当を2021年に延期することになった。
3.5GHz帯は広い帯域幅を確保して高速通信を実現できるため、5Gには適した周波数とされているが、3.5GHz帯の割当が大幅に延期されたため、Orange Polskaはすでに保有する2.1GHz帯を使用してNR方式を導入した。
2.1GHz帯は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式や第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式でも使用しており、NR BandはFR1のn1である。
なお、Orange PolskaはフランスのOrangeの子会社で、Orange Polskaに対するOrangeの持分比率は50.67%となっている。
これまでに、ポーランドの移動体通信事業者としてはPlusとして展開するPolkomtelおよびT-Mobile Polskaが5Gサービスを商用化しており、Orange Polskaはポーランドで3番目に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。
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