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TCL 10 5Gにはミリ波に対応したT790Sが存在、28GHz帯と39GHz帯に対応



中国を拠点とする英領ケイマン諸島のTCL Communication Technology Holdings (TCL通訊科技控股)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「T790S」が2020年9月2日付けで米国の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:以下、FCC)の認証を通過した。

FCC IDは2ACCJN042。

モバイルネットワークはNR (FR1, FDD) 1900(n2)/1700(n66)/850(n5) MHz, NR (FR2, TDD) 39000(n260)/28000(n261) MHz, LTE (FDD) 2600(B7)/1900(B2)/ 1700(B4/B66)/850(B5)/ 700(B12/B13) MHz, LTE (TDD) 3600(B48) MHz, W-CDMA 1900(II)/1700(IV)/850(V) MHz, GSM 1900/850 MHzで認証を受けている。

ほかにBluetooth、無線LAN、NFCの周波数でも通過している。

無線LANの規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、2.4GHz帯に加えて5GHz帯の無線LANも利用できる。

T790Sは未発表端末の型番である。

型番規則からTCL 10 5GもしくはTCL 10 5Gをベースとしたスマートフォンとなる可能性が高い。

TCL 10 5GはTCL Communication Technology Holdingsにとって最初の第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンで、すでにグローバル向けに発表されている。

グローバル向けに公表した仕様では5GのNR方式はサブ6GHz帯の周波数に対応するが、FCCを通過したT790Sはサブ6GHz帯に加えてミリ波(mmWave)のNR方式にも対応する。

FCCで認証を受けた周波数を考慮すると、NR方式や第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式は市民ブロードバンド無線システム(Citizens Broadband Radio Service:CBRS)を含めて米国で使用する周波数に広く対応するため、米国の移動体通信事業者(MNO)向けに開発している可能性が高い。

ただ、T-Mobile USAやAT&T Mobilityが運用する主要な周波数の一部には非対応となり、一方でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipが運用する主要な周波数には基本的に対応しているため、Verizon Wirelessのラインナップ向けに準備していると思われる。

Verizon Wirelessは5G Ultra Widebandとして世界で初めてNR方式に準拠した5Gサービスを商用化しており、NR Bandはn260およびn261を運用している。

n260およびn261はミリ波のFR2で提供エリアは限定的となるが、将来的に5Gサービスでカバレッジを確保できる低い周波数の使用も開始する計画である。

低い周波数は850MHz帯を使用する方針で、T790Sも対応するFR1のn5を導入することになる見込み。


FCC

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