NTTドコモが5Gでミリ波の28GHz帯を利用開始、下り最大4.1Gbpsに
- 2020年09月23日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)でミリ波(mmWave)の周波数の利用を開始した。
2020年9月23日よりNR方式に準拠した5Gで新たにミリ波の28GHz帯の利用を開始しており、それに伴い通信速度を下り最大4.1Gbps/上り最大278Mbpsに高速化している。
下り最大4.1Gbpsは日本の移動体通信事業者(MNO)が提供するデータ通信の通信速度としては最速である。
NTT DOCOMOは2020年3月25日に5Gを商用化したが、当初はサブ6GHz帯の周波数を利用しており、通信速度は下り最大3.4Gbps/上り最大182Mbpsで提供してきた。
サブ6GHz帯は3.7GHz帯の100MHz幅または4.5GHz帯の100MHz幅を利用するが、ミリ波は28GHz帯の400MHz幅を利用する。
ミリ波はサブ6GHz帯より広い帯域幅を利用して、さらに高速な通信を実現することになる。
なお、28GHz帯の400MHz幅は1搬送波当たり100MHz幅で、連続した4搬送波のキャリアアグリゲーション(CA)を実装している。
NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257である。
2020年9月23日時点で28GHz帯の5Gに対応した機種はSHARP製のモバイル無線LANルータであるWi-Fi STATION SH-52Aの1機種となる。
スマートフォンとしては2020年冬以降にFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)製のarrows 5G F-51Aおよび韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S20+ 5G SC-52Aが28GHz帯の5Gに対応する予定であるが、28GHz帯の5Gに対応する具体的な時期は公表していない。
いずれの機種もソフトウェアのアップデートを通じて28GHz帯の5Gに対応する。
また、2020年冬以降には28GHz帯の5Gの通信速度を上り最大480Mbpsに高速化することが決まっている。
NR方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3で運用している。
そのため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を実装してLTE方式とNR方式で同時通信することになり、案内する5Gの通信速度は同時通信時の理論値である。
下り最大4.1Gbpsを実現するEN-DCの組み合わせはDC_1A-3A-42D_n257Iで、上り最大278Mbpsと上り最大480Mbpsを実現するEN-DCの組み合わせはいずれもDC_1A_n257GまたはDC_3A_n257Gとなる。
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