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米Verizonが850MHz帯で5Gを導入、アンテナピクトでミリ波と判別可能に



米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5G Nationwideの提供を開始した。

Verizon Wirelessの携帯通信サービスでは2019年4月3日より5G Ultra Widebandとして世界初のNR方式に準拠した5Gサービスを提供しているが、2020年10月13日より新たに5G Nationwideの提供を開始したことを案内している。

5G Ultra Widebandはミリ波(mmWave)の周波数を使用しており、具体的には28GHz帯と39GHz帯を使用する。

NR Bandは28GHz帯がFR2のn261、39GHz帯がFR2のn260となる。

ミリ波では広い帯域幅を使用して高速な通信を実現できるが、カバレッジの確保が困難であるため、高トラヒックエリアの一部で整備するにとどまる。

広大な面積の全米で5Gサービスを整備するために、カバレッジの確保に有利な低い周波数でNR方式を導入することになり、5G Nationwideとして展開する。

5G Ultra Widebandの提供エリアは55都市の一部と限定的であるが、5G Nationwideはすでに約1,800都市で2億人以上をカバーしているという。

5G Nationwideは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装して導入したため、LTE方式と同じ周波数を使用することになる。

周波数は基本的に850MHz帯を使用しているが、一部の都市では1.9GHz帯および1.7GHz帯も使用する場合がある。

NR Bandは850MHz帯がFR1のn5、1.9GHz帯がFR1のn2、1.7GHz帯がFR1のn66となる。

帯域幅はLTE方式と同じであるため、通信速度は基本的にLTE方式と同等である。

5G Nationwideと5G Ultra Widebandでは通信速度が大幅に異なるため、アンテナピクトの表示を5G Nationwideでは5G、5G Ultra Widebandでは5G UWBと表示して判別を可能としている。

なお、Verizon Wirelessのラインナップで正規に取り扱う携帯端末ではアンテナピクトの表示で判別できるが、ほかの携帯端末では判別できない場合がある。

5Gの推進を継続する方針を示しており、スウェーデンのEricsson、フィンランドのNokia、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)より調達した通信設備を用いて5Gの整備を進める。

Verizon Wireless

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