中国版のiPhone 12シリーズは5G NRのSA構成に対応、公式に案内
- 2020年10月26日
- Apple関連
米国のAppleが開発したスマートフォン「iPhone 12」、「iPhone 12 mini」、「iPhone 12 Pro」、「iPhone 12 Pro Max」の中国版では第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式のスタンドアローン(SA)構成に対応することが確定した。
NR方式には単独で動作するSA構成と第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成が規定されている。
Appleは公式ウェブサイトのサポートページを通じてSA構成に言及しており、低電力モードをオンにするとSA構成が無効になると説明している。
中国の政府機関である工業和信息化部(Ministry of Industry and Information Technology:MIIT)傘下の電信設備認証中心(Telecommunication Equipment Certification Center)の認証ではSA構成およびSA構成で認証を受けており、さらに工業和信息化部はNR方式に対応した端末の進網許可証の申請に関して2020年1月1日以降はSA構成に対応することを義務付けている。
そのため、中国でNR方式に対応した製品として発売する時点でSA構成は対応すると予想できたが、少なくとも中国版はSA構成に対応することが公式に確認された。
また、設定でSA構成とNSA構成の選択が可能で、デフォルトではNSA構成に設定されている。
iPhone 12 miniの中国版はシングルSIMであるが、ほかの3機種の中国版は物理的なNano SIM (4FF)サイズのデュアルSIMに対応している。
中国版ではデュアルSIMで5Gを利用できるが、NSA構成に設定した場合にデュアルSIMで5Gの利用が可能という。
設定のアプリケーションを起動してモバイル通信、モバイル通信プランの項目で任意の回線、音声通話とデータを順に選択すると、回線ごとにSA構成のオンとオフを切り替えられる。
なお、中国版の型番はiPhone 12がA2404、iPhone 12 miniがA2400、iPhone 12 ProがA2408、iPhone 12 Pro MaxがA2412である。
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