iPhone 12シリーズの5Gピクトには5G+と5G UWも存在
- 2020年10月26日
- Apple関連
米国のAppleが開発したスマートフォン「iPhone 12」、「iPhone 12 mini」、「iPhone 12 Pro」、「iPhone 12 Pro Max」では第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を利用時のRAT表示(ピクト表示)として5Gに加えて5G+および5G UWも存在することが分かった。
Appleは公式ウェブサイトのサポートページにNR方式を利用時のRAT表示に関する案内を掲載した。
高い周波数帯の5Gの対応エリアまたは利用時に5G+もしくは5G UWと表示されることを案内しており、さらに高い周波数帯の5Gは米国で販売されたiPhoneを米国で利用する場合に限り利用できると明確化している。
高い周波数帯の5Gはいわゆるミリ波(mmWave)を指すと考えられる。
NR方式の周波数は410~7125MHzの周波数範囲をFR1、24250~52600MHzの周波数範囲をFR2と分類してそれぞれNR Bandが定義されており、一般的にFR1がサブ6GHz帯、FR2がミリ波(mmWave)と呼称されている。
5G UWは米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco PartnershipがFR2で提供する5Gサービスの名称である5G Ultra Widebandを意味する。
事実上、Verizon Wireless専用の表示と言える。
Verizon Wirelessのラインナップで正規に取り扱う端末は基本的にFR1で提供する5G Nationwideでは5Gと表示し、5G Ultra Widebandでは機種によって5G UWまたは5G UWBと表示される。
iPhoneでもVerizon Wirelessの規則が適用されることになる。
ほかに米国の移動体通信事業者としてはAT&T MobilityおよびT-Mobile USAがFR2を導入しており、AT&T MobilityおよびT-Mobile USAのFR2では5G+と表示されると思われる。
なお、米国の移動体通信事業者が導入するFR2のNR BandはAT&T Mobilityが39GHz帯のn260、ほかの2社がn260と28GHz帯のn261である。
参考までに、米国版の型番はiPhone 12がA2172、iPhone 12 miniがA2176、iPhone 12 ProがA2341、iPhone 12 Pro MaxがA2342となる。
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