KDDIが700MHz帯を使用した5Gを提供開始、n28を採用
- 2021年04月01日
- KDDI-総合
KDDIは第5世代移動通信システム(5G)で700MHz帯の周波数の使用を開始した。
KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)は2021年春より700MHz帯を使用した5Gの提供を開始する予定を2021年1月19日付けで発表していた。
700MHz帯を使用した5Gは2021年春より東名阪地域の主要都市部から順次開始し、2022年3月には日本全国で人口カバー率を90%まで拡大する計画である。
700MHz帯は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式の普及のために割当を受けており、当初よりLTE方式を運用してきた。
5Gの拡大のために2021年春からは700MHz帯で5GのNR方式を順次導入している。
なお、700MHz帯のBandはLTE方式がBand 28、NR方式がFR1のn28となる。
これまでにKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneがauのラインナップで発売した複数の機種がソフトウェアのアップデートによってn28に対応する予定である。
まずはSony Mobile Communications製のXperia 5 II SOG02が2021年3月25日より提供を開始したソフトウェアのアップデートによってn28に対応した。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが発売した機種としてはXperia 5 II SOG02が初めてn28に対応した機種となった。
これにより、KDDIは正式に700MHz帯を使用した5Gの提供を開始したことになる。
また、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06は2021年3月31日より提供を開始したソフトウェアのアップデートによってn28に対応しており、すでにGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06でもn28を利用できる。
700MHz帯を使用した5Gの提供に伴い、KDDIが5Gで使用する周波数はサブ6GHz帯の700MHz帯、3.5GHz帯、3.7GHz帯、4.0GHz帯、ミリ波(mmWave)の28GHz帯となる。
NR Bandは700MHz帯が先述の通りn28、3.5GHz帯および3.7GHz帯がFR1のn78、4.0GHz帯がFR1のn77、28GHz帯がFR2のn257である。
将来的には1.7GHz帯も5Gで使用を開始する予定で、1.7GHz帯ではFR1のn3を導入することが決まっている。
世界的にはn78の周波数範囲を3.5GHz帯、n77の周波数範囲を3.7GHz帯を呼称することが多いが、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが保有する各周波数は割当の経緯、使用を開始した時期、帯域幅などが異なり、それぞれの周波数を明確化するために独自の呼称を採用している。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneの周波数に関しては同社と同様の表記が分かりやすいと考えるため、同様に表記する。
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