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ZTVがSA構成でサブ6のローカル5Gを運用開始、無線装置は鴻海子会社



ZTVはサブ6GHz帯の周波数でローカル5Gの運用を開始した。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の近畿総合通信局は2021年10月13日付けでZTVに対してローカル5Gの無線局免許を付与したことを発表している。

無線局の種別は基地局、送受信所は滋賀県草津市、周波数はサブ6GHz帯の4.7GHz帯であることが公表されている。

これまで、ZTVはミリ波(mmWave)の28GHz帯ではローカル5Gの無線局免許を取得したが、4.7GHz帯では初めてローカル5Gの無線局免許を取得したことになる。

また、草津市では最初のローカル5Gの無線局免許となった。

草津市内でZTVが開設したローカル5Gの基地局を特定し、台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)製のスマートフォンであるSmartphone for Snapdragon Insiders (EXP21 Smartphone)でネットワークを検索すると、NR方式を単独で検出できた。

そのため、ローカル5Gの無線方式はNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は単独で動作するスタンドアローン(SA)で運用していることが分かる。

NR BandはFR1のn79で、周波数範囲と帯域幅は4800~4900MHzの100MHz幅である。

公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN)は440-14で、Grape Oneが割当を受けたPLMNとなる。

ローカル5Gサービスプラットフォーム事業などを展開するために設立したGrape OneにはZTVも出資しており、Grape OneはZTVにローカル5Gサービスを提供している。

Grape Oneのローカル5Gサービスを導入してローカル5Gを運用する場合はGrape OneのPLMNを使用することになる。

無線装置は台湾のHon Lin Technology (鴻齡科技)製のRHON-7901で、最大出力が1.5Wのスモールセル用アンテナ一体型無線装置となっている。

Hon Lin Technologyは台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)の子会社である台湾のHongyang Venture Capital Investment (鴻揚創業投資)の完全子会社で、Hon Hai Precision Industryによる持分比率は間接的に97.95%である。

ZTVは草津市内で集合住宅向けにローカル5Gを活用してインターネットサービスを提供する予定であるが、スモールセル用アンテナ一体型無線装置を使用するため、対象となる集合住宅は限定的と思われる。

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