三井情報と中電工がPLMNを取得、ローカル5Gなどで使用か
- 2022年02月03日
- 携帯電話総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は国際移動体加入者識別番号(International Mobile Subscription Identity:以下、IMSI)の指定状況を更新した。
総務省は公式ウェブサイトを通じて電気通信番号指定状況を公表しており、電気通信番号指定状況にIMSIの指定状況も掲載している。
IMSIは3桁の国コード(Mobile Country Code:以下、MCC)、2桁または3桁の事業者コード(Mobile Network Code:以下、MNC)、最大10桁の加入者識別番号(Mobile Subscriber Identification Number:MSIN)で構成しており、日本では総務大臣が指定する。
日本のMCCは440および441で、MCCとMNCで構成する5桁または6桁の電気通信番号が公衆陸上移動体通信番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN)となる。
IMSIの指定状況は2022年1月4日時点の情報に更新しており、2021年10月1日から2022年1月4日までにMitsui Knowledge Industry (三井情報)が441-207、CHUDENKO (中電工)が441-208の指定を受けた。
いずれも使用状況は使用中と案内している。
使用状況の項目は未割当の場合は未使用、割当が完了かつ使用を開始前の場合は使用予定、割当が完了かつ使用を開始後の場合は使用中と記載するため、441-207および441-208は使用を開始したことが分かる。
Mitsui Knowledge IndustryはMITSUI & CO. (三井物産)の完全子会社で、本社は東京都港区に所在する。
総務省が運営する電波利用ホームページで2022年2月2日までに反映された無線局免許の情報を確認すると、2020年10月8日付けで1局の自営広帯域移動無線アクセス(以下、自営BWA)の基地局、2021年7月28日付けで3局のローカル5Gの基地局の無線局免許を取得した。
PLMNは自営BWAとローカル5Gのいずれかまたは両方で使用すると考えられる。
なお、送受信所はすべて東京都中野区で、ローカル5Gは3局とも1搬送はあたりの帯域幅が100MHz幅かつ中心周波数が4650MHzと4749.99MHzであるため、周波数は4600~4700MHzと4700~4800MHzの200MHz幅を使用することが分かる。
CHUDENKOはThe Chugoku Electric Power Company (中国電力)の関連会社で、本社は広島県広島市中区に所在する。
電波利用ホームページで2022年2月2日までに反映された無線局免許の情報を確認すると、2021年9月6日付けで2局の地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)の基地局の無線局免許を取得した。
送受信所はいずれも広島県安芸郡坂町となっている。
すでにPLMNの使用を開始しているため、地域BWAでPLMNを使用していると思われる。
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