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グアムでNTTドコモの5G国際ローミングを試す、対象事業者はDOCOMO PACIFIC



NTT DOCOMOが2022年7月15日より提供を開始した5G国際ローミングを米領グアムで試したため紹介する。

5G国際ローミングは海外でも第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を利用できるサービスである。

グアムは米自治領北マリアナ諸島自治連邦区とともに2022年7月15日時点で対象のエリアに含まれており、いずれも対象の移動体通信事業者(MNO)はNTT DOCOMOの完全子会社でグアムのDOCOMO PACIFICとなる。

DOCOMO PACIFICはグアムに登記上の本店が所在するグアム法人であるが、グアムに加えて北マリアナ諸島でも携帯通信事業を行う。

NTT DOCOMOは地域の名称をサイパンと記載しているが、サイパン島、テニアン島、ロタ島などの正式な地域の名称は北マリアナ諸島である。

5G国際ローミングはパケットパック海外オプションで利用することとした。

パケットパック海外オプションは日本で契約中の料金プランのデータ通信量を海外でも利用できるサービスで、申し込みが未完了の場合は事前に申し込む必要がある。

事前にNTT DOCOMOが提供するドコモ海外利用のアプリケーションをインストールすると便利に活用できる。

データ通信量が30GBを超過後は通信速度の制限が発生するほか、制限後の通信速度は料金プランに応じて異なり、筆者が加入する5Gギガホ プレミアの場合は最大1Mbpsとなる。

料金は1時間プランが200円、24時間プランが980円、3日間プランが2,480円、5日間プランが3,980円、7日間プランが5,280円で、すべて非課税である。

対応機種は米国(アメリカ)のApple製の5Gに対応したiPhoneおよびiPadで、iOS 15.4以降のiOSもしくはiPadOS 15.4以降のiPadOSを導入していることが条件となっている。

筆者は日本版のiPhone 13 Pro (A2636)で5G国際ローミングを試した。

グアムに到着後は端末の設定でデータローミングを有効化し、ドコモ海外利用のアプリケーションで利用開始ボタンを押下すると、すぐにデータ通信を利用できた。

DOCOMO PACIFICの5Gエリアでは問題なく5Gも利用できたが、通信速度の実測値は下り10~30Mbps前後、上り10~20Mbps前後にとどまる。

通信環境に応じて通信速度は変動するが、5Gでも第4世代移動通信システム(4G)を利用時と大きく変わらない。

DOCOMO PACIFICのSIMカードを調達して通信環境が良好な5G基地局の前で比較したところ、5G国際ローミングでは下り30Mbps前後、上り20Mbps前後にとどまるが、DOCOMO PACIFICのSIMカードでは下り250Mbps前後、上り40Mbps前後に達した。

5G国際ローミングは日本経由の通信となるため高速通信は期待できないが、手軽に利用できることは大きな利点である。

グアムではあまり混雑することはないが、5G以外が混雑時には5Gを利用できると影響を軽減できる場合もある。

高速通信を求める場合はDOCOMO PACIFICのSIMカードを調達する方が無難であるが、DOCOMO PACIFICのNR方式は帯域幅がTDDで40MHz幅となるため、DOCOMO PACIFICの5Gは理論値でも通信速度は1Gbps級には遠く及ばないことに留意しておきたい。

そのため、通信環境が良好な場所でも1Gbpsを上回る高速通信は実現できない。

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