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豪州の携帯電話事業者Telstra、5GのNR-DCで7.3Gbpsを記録



豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは第5世代移動通信システム(5G)の通信速度で下り7.3Gbpsを記録したと発表した。

スウェーデンのEricssonおよび米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesと協力して実現したという。

Telstraは5Gの無線方式としてNR方式を導入しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成、周波数はサブ6GHz帯(Sub6)およびミリ波(mmWave)を使用している。

クイーンズランド州のゴールドコーストに所在する商用の基地局でNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)の試験を実施しており、SA構成でNR-DCを実装して下り7.3Gbpsを記録した。

NR-DCではサブ6GHz帯の3.5GHz帯とミリ波の26GHz帯で同時通信を行い、帯域幅は3.5GHz帯が100MHz幅、26GHz帯が800MHz幅である。

なお、26GHz帯は100MHz幅の連続した8搬送波でキャリアアグリゲーション(CA)を適用して800MHz幅で同時通信する。

NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78で、26GHz帯がFR2のn258であるため、NR-DCの組み合わせはDC_n78A-n258Mとなる。

DC_n78A-n258Mを商用化する時期には言及していない。

試験にはEricssonおよびQualcomm Technologiesが協力しており、基地局を構成するRANの無線装置はEricssonが供給した。

試験用の携帯端末は通信モデムにQualcomm Technologiesが開発したSnapdragon X70 Modem-RF Systemを搭載している。

Telstraは26GHz帯で25700~26700MHzの100MHz幅を保有するが、FR2のCAを適用した場合にSnapdragon X70 Modem-RF Systemでは最大で800MHz幅までとなるため、試験ではSnapdragon X70 Modem-RF Systemの仕様の上限まで使用したことになる。

n258ではCAを適用した場合に最大で1200MHz幅まで規定されているが、1000MHz幅の場合は200MHz幅の1搬送波と400MHz幅の2搬送波、1200MHz幅の場合は400MHz幅の3搬送波でCA_n258Cを実装する必要がある。

将来的には1000MHz幅を使用した試験も実施すると思われる。

Telstraは加入件数を基準として豪州で最大手の移動体通信事業者で、豪州では最初に5Gを商用化した。

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