NTTドコモのオープンRANサービス、無線装置ベンダ7社を追加
- 2023年11月04日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは同社が展開するオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)のサービスブランドであるOREXで連携するOREX PARTNERSに7社の無線装置のベンダを追加したと公表した。
NTT DOCOMOはオープンRANのサービスプロバイダとして海外の通信事業者にサービスを展開する計画である。
基地局を構成する無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備としてはNTT DOCOMOが連携する会社が開発した制御装置の機能を備えた仮想化基地局および各地の周波数に対応した無線装置を提供する。
連携する会社に無線装置のベンダとしてDENGYO Technology、DKK (電気興業)、Fujitsu (富士通)、NEC Corporation (日本電気)、韓国のHFR、韓国のSOLiD、米国(アメリカ)のMavenir Systemsを追加している。
DENGYO TechnologyはNIHON DENGYO KOSAKU (日本電業工作)の子会社である。
NIHON DENGYO KOSAKUはNTT DOCOMOにアンテナを納入した実績があるが、オープンRANの推進とオープンRANに対応した無線装置などの開発に向けてDENGYO Technologyを設立することになった。
DKKは長らくNTT DOCOMOにアンテナを納入してきたが、第5世代移動通信システム(5G)ではオープンRANに対応した無線装置の納入も開始した。
FujitsuおよびNEC CorporationはオープンRANに対応した無線装置および制御装置をNTT DOCOMOに納入しており、いずれもNTT DOCOMOでは主要な基地局のベンダとなっている。
HFRは韓国の京畿道城南市に所在する会社で、NEC Corporationの子会社であるNEC Networks & System Integration Corporationが資本参加する。
日本ではNEC Networks & System Integration Corporationと業務提携も行い、ローカル5G向けに無線装置を供給した実績がある。
SOLiDも城南市に所在する会社で、過去には韓国のPantechを所有していた。
NTT DOCOMO、Fujitsu、韓国の移動体通信事業者(MNO)であるKT Corporationと城南市で実施したオープンRANの試験では無線装置を供給するなどNTT DOCOMOやFujitsuとも連携している。
Mavenir Systemsは米国のテキサス州リチャードソン市に所在する会社で、オープンRANに対応した無線装置は欧州(ヨーロッパ)の大手通信事業者でも採用の実績がある。
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