香港のSmarTone、5Gの屋内整備でエリクソンのRadio Dotを活用
香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)であるSmarTone Mobile Communications (数碼通電訊)は屋内における第5世代移動通信システム(5G)の整備でスウェーデンのEricsson製のEricsson Radio Dot Systemを導入していることが分かった。
SmarTone Mobile Communicationsは香港特別行政区で最も加入件数が少ない移動体通信事業者である。
2020年5月26日の16時(香港時間)に5GのNR方式を商用化した。
香港特別行政区ではNR方式と第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を初めて商用化しており、5Gを商用化した時点でDSSも運用している。
特に郊外ではDSSを実装してカバレッジの確保に優位なLTE方式で利用する2.1GHz帯の周波数も5Gで活用するなど、屋外のカバレッジの拡大に努めてきた。
屋内でも5Gの整備を進めており、屋内で5Gを整備するためにEricsson製のEricsson Radio Dot Systemを採用することになった。
無線装置はEricsson製のDot 4479を展開していることを確認できた。
周波数は3.5GHz帯で運用しており、NR BandはFR1のn78となる。
Dot 4479は屋内用のアンテナ一体型無線装置である。
直径は約20cmと小型に仕上げられている。
周波数は異なるが、日本ではローカル5Gの一部で導入の実績がある。
なお、SmarTone Mobile CommunicationsはEricssonの1社から5Gの基地局を構成する無線装置を調達している。
香港特別行政区ではEricssonから5Gの無線装置を調達する唯一の移動体通信事業者となっている。
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