NTTドコモとKDDIが石川県輪島市沿岸で船上基地局を運用開始、海上から通信復旧
NTT DOCOMOおよびKDDIは2024年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震に伴い船上基地局の運用を開始した。
令和6年能登半島地震に伴う停電や伝送路を含めた通信設備の故障が影響して一部の基地局が停波しており、停波した基地局でカバーする地域では携帯通信サービスを利用できない状況が発生している。
NTT DOCOMOとKDDIを含めた移動体通信事業者(MNO)各社は移動基地局車を配備するなど、携帯通信サービスの復旧に努めているが、依然として復旧が困難な地域が存在する。
石川県輪島市の一部の沿岸エリアは陸路が絶たれているため、基地局の復旧や移動基地局車の配備が困難となっている。
そこで、NTT DOCOMOおよびKDDIは共同で基地局を船舶上に設置した船上基地局を運用して海上から携帯通信サービスを復旧することになった。
船上基地局は2024年1月6日の午後から運用を開始しており、輪島市町野町の沿岸付近をカバーしている。
なお、船上基地局はきずなにNTT DOCOMOとKDDIの基地局を設置した。
きずなはNTT DOCOMOがNTT Communications Corporationを通じて完全所有するNTT World Engineering Marine Corporationが運用する海底ケーブル敷設船である。
NTT DOCOMO、NTT DOCOMOから卸提供を受ける仮想移動体通信事業者(MVNO)、KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)が展開するau、UQ mobile、povo、KDDIから卸提供を受ける仮想移動体通信事業者の加入者が船上基地局による携帯通信サービスを利用できる。
船上基地局でカバーするエリアの情報は復旧エリアマップで案内している。
スポンサーリンク