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マカオ特別行政区でCTMの5Gを利用、5MHz幅のNRも確認



マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)でCTMとして携帯通信事業を行うCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊)の第5世代移動通信システム(5G)を利用した。

5Gに対応したプリペイドSIMカードとして5G Chill Cardを販売しており、5Gに対応した回線は容易に入手できる。

なお、マカオ特別行政区ではSIMの利用に実名登録を義務化したため、CTM shopで購入時に旅券(パスポート)を提示して実名登録を行うと手間を省ける。

販売価格は100マカオパタカ(約1,900円)と200マカオパタカ(約3,700円)の2種類で、アクティベーションを行うと5GBのデータ通信容量が付与されるが、必要に応じてデータ通信容量の追加を行える。

データ通信容量はマカオ特別行政区、中国本土、香港特別行政区で共有する。

マカオ特別行政区の北端付近から南端付近まで5Gを確認したところ、屋外では概ね5Gを利用できた。

5Gの無線方式はNR方式を導入しており、米国(アメリカ)のApple製のiPhone 15 Proではノンスタンドアローン(NSA)構成で動作した。

NR方式の周波数は700MHz帯の20MHz幅*2、2.1GHz帯の5MHz幅*2、3.5GHz帯の非連続の50MHz幅と100MHz幅、4.7GHz帯の60MHz幅の割当を受けたが、屋外では基本的に3.5GHz帯の100MHz幅で整備していた。

700MHz帯、3.5GHz帯の50MHz幅、4.7GHz帯は確認できず、2.1GHz帯はコタイ地区の一部の大規模な商業施設の屋内で確認できた。

3.5GHz帯の100MHz幅では高速通信を実現しており、通信環境が良好な場所では下りの通信速度は実測で1Gbpsに達した。

2.1GHz帯は帯域幅が狭いが、NSA構成ではアンカーバンドとして動作する第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式とE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用して同時通信するため、下りの通信速度は約200Mbpsまで確認しており、ウェブサイトの閲覧や動画の視聴は問題なく行えた。

NR Bandは2.1GHz帯ではFR1のn1、3.5GHz帯ではFR1のn78として運用する。

基地局を構成する無線装置は中国のHuawei Technologies (華為技術)製で、n1はアンテナ分離型、n78はMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型である。

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