タイのAISがファーウェイのMetaAAUを導入、ELAA技術適用の新型基地局
タイのAdvanced Info Service (AIS)の連結子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるAdvanced Wireless Network (AWN)は中国のHuawei Technologies (華為技術)が開発したMetaAAUを導入した。
タイの首都・バンコク都(クルンテープ都)に所在する基地局でMetaAAUの設置を確認しており、筆者が確認した基地局では2024年8月から2024年11月までの期間にMetaAAUが設置された。
MetaAAUは基地局を構成する通信設備で、Massive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置である。
Huawei Technologiesが開発したアンテナ一体型無線装置としては初めて超大型アンテナアレイ(ELAA)技術を適用している。
携帯電話の業界団体で英国(イギリス)に本部が所在するGSM Association (GSMA)が主催したMWC Barcelona 2023に合わせて発表した2023 GLOMO Awardではベスト・モバイルネットワーク・インフラストラクチャを受賞した。
携帯電話業界で権威ある賞を受けたことになる。
Advanced Wireless Networkが導入したMetaAAUの型番はAAU5636m 2600Aとなる。
無線方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式および第5世代移動通信システム(5G)のNR方式、周波数範囲は2496~2690MHzに対応している。
Advanced Wireless NetworkではNR方式の整備で活用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成、NR BandはFR1のn41で運用していることを確認できた。
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