バチカン市国、教皇選挙中は携帯電話の通信抑止装置を運用へ
- 2025年05月07日
- 海外携帯電話

バチカン市国では教皇選挙(コンクラーベ)の期間中は携帯電話の通信抑止装置を運用する見込みであることが分かった。
バチカン市国の政府機関である行政庁(Governatorato dello Stato della Citta del Vaticano)は教皇選挙中の同国内では携帯電話の信号伝送システムを無効化すると案内している。
教皇選挙の最初の投票は2025年5月7日の16時30分以降に始まるため、携帯電話の信号伝送システムは2025年5月7日の15時より無効化する予定で、新たな教皇の選出の発表後に回復するという。
表記の時間はすべて中央欧州夏時間である。
サン・ピエトロ広場には携帯電話の信号伝送システムの無効化に伴う影響を与えないことも付け加えている。
携帯電話の信号伝送システムを無効化は過去の事例と同様に携帯電話の通信抑止装置の運用による携帯電話の遮断を意味すると思われる。
携帯電話の通信抑止装置の運用は主に教皇選挙を開催するシスティーナ礼拝堂など屋内が対象となる見込みである。
教皇選挙中はシスティーナ礼拝堂には携帯電話を持ち込めないが、携帯電話の通信抑止装置を運用して強固な秘密状態を確保する。
携帯電話の信号伝送システムの無効化は屋内を対象とするため、サン・ピエトロ広場を含む屋外は影響を受けないと予想される。
なお、バチカン市国には独自の移動体通信事業者(MNO)は存在せず、周囲のイタリアの移動体通信事業者がバチカン市国もカバーしている。
一部の移動体通信事業者はバチカン市国内にも基地局を開設しており、少なくともバチカン市国内ではベルヴェデーレ宮殿に基地局を開設していることが分かっている。
イタリアの移動体通信事業者はTIM、Wind Tre、Vodafone Italia、Iliad Italia、Fastwebの5社である。
スポンサーリンク