blog of mobile的 2015年のベストバイ・スマートフォンを紹介
- 2015年12月31日
- ブログ
2015年もあと1週間を切り、各メディアやブログでベストバイやら振り返る系の記事が増える中でありふれた企画となるが、blog of mobileを運営する私が個人的なベストバイ・スマートフォンを紹介したいと思う。
ベストバイはSamsung Galaxy Note5と言いたいところであるが、それではあまりにも普通すぎるので、様々な視点からベストバイ・スマートフォンのトップ5を選んでみた。
まず5位はLG Ice Cream Smart (LG-F440L)、購入場所は大韓民国(以下、韓国)のソウル、389,000韓国ウォン。
過去にLG Electronicsがフィーチャーフォンで展開していたLG Ice Creamシリーズがスマートフォンとして復活、折り畳み式でテンキーを搭載したスマートフォンである。
韓国メーカーは折り畳み式のスマートフォンを数機種投入しているが、LG Ice Cream Smartは韓国限定、しかも韓国で最もシェアが少ないLG Uplus (LG U+)向けのみということで、世界的には珍しいスマートフォンと言えるでしょう。
適当に書いた記事なのでページビューが多くてもあまり嬉しくはないが、LG Ice Cream Smartのレビュー記事は安定してPVを稼いでおり、欲しいかどうかは別としてLG Ice Cream Smartが気になっている人は多いはず。
世界的に見て販売チャネルが少ないこと、省エネな記事で安定したPVを稼いでくれたこと、昔はLG Chocolateシリーズなどを愛用しており過去にLG Electronicsが展開していたシリーズに愛着があることなどを考慮して5位に選んでみた。
4位はInFocus M810 VoLTE、購入場所は台湾の台北、価格は10,988台湾ドル。
台湾のAMBIT Microsystems(國碁電子)が移動体通信サービスの開始と同時に販売を開始したスマートフォン。
元々はまったく欲しいとは思っていなかったが、AMBIT Microsystemsが取り扱うスマートフォンがInFocus M810 VoLTEのみであるため、仕方なく購入した。
通常版のInFocus M810が発売されてから半年以上経過してからの発売となったが、通常版のInFocus M810より高価に設定されており、しかも通常版のInFocus M810に配信されているOSのバージョンアップも未提供と微妙なところは挙げればキリがないが、実際に手にしてみると質感が良くてデザインは個人的な好みとマッチしており、またこれまでに何度かInFocusブランドのスマートフォンは使ったことがあるためユーザインターフェースにも慣れており、使っているうちに気に入ってしまった。
とりあえず、凡人が買う通常版のInFocus M810とは違うということを、読者の皆様には覚えていただきたい。
AMBIT Microsystemsは2015年12月31日にAsia Pacific Telecom(亞太電信)と合併して消滅会社となっており、AMBIT Microsystemsから購入した記念の1台ということで4位に選んだ。
3位はSamsung Galaxy Note5 (SM-N9200)、購入場所はオンライン、価格は77,245円。
スマートフォンは海外で現地購入することにこだわった2015年であるが、これだけは唯一のオンライン購入である。
通信方式や周波数などを考慮して香港版を入手したかったが、購入時点では香港特別行政区に渡航する計画がなかったため、オンラインで購入することになった。
Samsung Galaxy Note5は本当に良いスマートフォンで、中国、香港特別行政区、シンガポールなどではキャリアアグリゲーションも使えて十分に活躍してくれたし、今後も活躍してくれるはず。
本来ならばベストバイの1位としたかったが、Samsung Galaxy Note5が1位では普通すぎてつまらないし、甘えのオンライン購入であるため3位に選んだ。
2位はi-mobile IQ X LUCUS、購入場所はラオス人民民主共和国(以下、ラオス)のビエンチャン、価格は1,637,000ラオスキープ。
i-mobile IQ X LUCUSはタイ向けのスマートフォンで、リアパネルのヘアライン加工のデザインが気に入っており、発表時からタイに渡航して購入すると決めていたスマートフォンである。
当初はビエンチャンと接するタイのノンカイで購入する計画であったが、ノンカイでは在庫を置いてなくビエンチャンで購入することになった。
エントリークラスのスマートフォンであるが、FDD-LTE方式の通信に対応、ディスプレイは約5.0インチHD(720*1280)IPS液晶、リアには約1800万画素カメラ、フロントには約800万画素カメラ、リアとフロントの両方にLEDフラッシュを搭載するなどスペックは決して低くなく、デュアルSIMはSIMカードの収納にも活用できて海外渡航時には便利に使えたスマートフォンのひとつである。
最大の特徴はDVB-T2方式の地上デジタル放送に対応していることで、タイ、ベトナム、シンガポールなどではスマートフォンでテレビを楽しめた。
デザインなどが気に入っており、決してメインではないものの海外渡航時は利用機会が多く、また海外で楽しみ方を増やしてくれたため2位に選んでみた。
1位はPyongyang2404、購入場所は朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の平壌、価格は12,950北朝鮮ウォン。
これまで北朝鮮ではフィーチャーフォンが中心であったが、ベースとなるフィーチャーフォンの減少に伴って北朝鮮向けに投入できるフィーチャーフォンも減少しており、一方で低価格なスマートフォンの登場によって北朝鮮の人々にもスマートフォンが身近な存在となりつつある。
このような理由で北朝鮮では平壌を中心にスマートフォンが急激に増えているが、その中心がPyongyangシリーズの低価格なスマートフォンである。
北朝鮮で最も出回っているPyongyangシリーズのスマートフォンを実際に使うことで、北朝鮮で増えつつあるスマートフォン利用者の多くがどのようにスマートフォンを活用しているのか、楽しんでいるのかなどを直に感じて知ることができた。
また、前回の訪朝では高価なArirangシリーズのスマートフォンを入手して使っており、Pyongyangシリーズを新たに入手することでシリーズ間の差を把握することができて、これまで以上に北朝鮮の携帯電話事情に対して理解を深められた。
Pyongyang2404を購入したからこそ知ることができた情報も多く、北朝鮮の最新の携帯電話事情を知るために大いに役立ったことを理由として1位に選んだ。
革命の首都でスマートフォンを購入することは非常に気持ちが良いが、北朝鮮でスマートフォンを購入するための要領は前回の訪朝でArirang AS1201を購入して把握していたため、残念ながらArirang AS1201の時ほどの感動は得られなかった。
ついでに、ベスト・SIMカードのトップ3も紹介しておく。
3位はSingapore Telecommunications (Singtel)、購入場所は空の上、価格は15シンガポールドル。
シンガポール航空の子会社であるシルクエアーでは機内販売でSIMカードを取り扱っており、購入時の飛行場所はおそらくインドネシア領空。
中身はSingapore Telecommunicationsが販売するhi!Tourist SIM Cardとまったく同じであるが、デザインはシルクエアーの独自デザインとなる。
シンガポール着のシルクエアー運航便で購入可能であるが、2015年末時点でシルクエアーは日本に定期旅客便で乗り入れておらず、またシルクエアーが運航する路線は他社の就航も多く、シルクエアーの独自デザインのSIMカードを入手する機会はあまり多くないはず。
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シルクエアー独自デザインのSingapore TelecommunicationsのSIMカード
2位はTimor Telecom、購入場所は東ティモール民主共和国(以下、東ティモール)のディリ、価格は1米ドル。
Timor Telecomは約10年も東ティモールで独占していたが、わずか2年で新規参入のViettel Timor Lesteに利用者数で逆転されるという、非常に情けない移動体通信事業者。
東ティモールの到着日は販売店が営業していなかったためTimor TelecomのSIMカードを買えず、どうやら閉店時間が15時と非常に早かった模様。
2日目は別の販売店に訪問したところ営業していたもののシステムの問題でSIMカードは販売できないと言われ、同日の14時以降であれば他の販売店を含めてSIMカードを買えるはずと教えてもらった。
14時以降に別の販売店を訪問して何とかSIMカードは購入できたが、システムの問題が残っているため開通は不可と言われた。
SIMカードを購入した販売店では翌日に開通に来るように言われたが、その日は複数の販売店を訪問するもシステムの問題で開通できず、東ティモールの4日目にようやく開通に成功した。
単純にSIMカードを入手するだけであれば路上のSIMカード売りから買えばいいが、正規の販売店で入手して実際に使って検証したかったため、正規の販売店で開通することにこだわった。
Timor TelecomのSIMカードを使うためだけに多くの貴重な時間を割くことになり、数店舗を飛び回ったため非常に疲れた。
一言で纏めるとクソとしか言いようがないが、顧客離れが急激に進む理由を直に感じることができたので、良い経験にはなったと思っている。
1社のSIMカードを使うためだけに、これだけ振り回されたのは初めてな気がする。
1位はAMBIT Microsystems、入手場所は台湾の台北、価格は無料。
AMBIT Microsystemsは移動体通信サービスの開始前から消滅することがほぼ確実となっており、何としてでもSIMカードは入手しておきたかった。
自分でもアホだとは思うが、これだけのために国際運転免許証を取得した。
AMBIT Microsystemsとしての移動体通信サービスは2015年5月15日から2015年12月30日のわずか7ヶ月半、もう入手不可なので間違いなくレアなSIMカードと言えるはず。
このSIMカードがいかにレアか理解できる人は少ないと思われるが、この記事を通じて移動体通信事業者としてのAMBIT Microsystemsの存在を知っていただければ幸いである。
AMBIT MicrosystemsはAsia Pacific Telecomとの統合によって消滅したが、広報の方と会って台湾初のVoLTEを試したり、AMBIT Microsystems唯一のスマートフォンを購入したり、AMBIT Microsystemsの思い出はこの先に何があろうと永遠に忘れないだろう。
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